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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

折り込み広告と運送業 みんなの力でV字回復!
株式会社ディーエム企画 代表取締役社長 檀野英治

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
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インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 堺市東区の株式会社ディーエム企画さん。檀野代表は2代目とお聞きしています。
 
檀野 ええ。弊社は私の父が創業し新聞の折り込み広告業からスタートした会社です。私は2024年現在59歳で、21歳で入社し後に代表の座を継ぎました。その頃は将来も安泰だと思っていたんですよ。ところが、新聞の発行部数は減り続ける一方となったため運送業にも進出しようと決断し、業界の事情を何も知らずお客様もいないのに勢いで4tトラックを購入したんです。
 
畑山 お話をお聞きしているだけで冷や冷やしてきますよ・・・。
 
檀野 しかも、その直後にコロナ禍で政府から広告の自粛の呼びかけがありましたからね。新聞の折り込み広告もなくなり、私の頭の中に倒産の文字がちらつき始めたんです。そんなとき、当時25歳だった私の甥とその友人5名が弊社に来てくれました。私は「ここまできたら若い人たちの力に託してみよう」と決意したところ、営業の中心になってくれた甥たちが次から次へと一般貨物運送の受注を増やし、事業を拡大してくれたんです。
 
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畑山 崖っぷちだったディーエム企画さんを、若い力で一気に復活させてくれたわけですね。
 
檀野 そうなんです。おかげで、バンから4tトラックまで23台の車両と23名のスタッフを抱えるまでに成長しました。現在は静岡県から広島県までのエリアで衣類などアパレル商材をメインに、スパイスの原料、化粧品、トレーディングカードなどを輸送しています。折り込み広告の手配と運送業の売上比率も5対5にまで変化したんですよ。
 
畑山 大胆なチャレンジが素晴らしい成果につながったのですね。本当にお見事です。でも、当時、よく甥御さんにすべてを委ねようと腹をくくることができましたね。