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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

社会保険労務士として
わかりやすい説明を意識

 

“わかりやすい”説明へのこだわり

 
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狩野 社会保険労務士の業務範囲は幅広いですよね。具体的にはどのようなことをされるのですか。
 
豊岡 労務相談や社会保険・雇用保険・労災保険などの各種申請業務、就業規則の作成や見直しなど多岐にわたり、従業員研修、各企業での労務管理等のセミナー講師も行っています。従業員研修については「自社で行うよりも外部講師が行うほうが従業員も真剣に耳を傾けるから」と、ニーズがありますね。前職が介護関係だったこともあり、介護・障がい福祉業界での仕事も多いです。
 
狩野 それだけ幅広い業務をこなすためには、膨大な知識が必要でしょう。今の時代、労務相談といっても複雑そうですし。
 
豊岡 実際、本当にさまざまな相談がありますよ。例えば、突然社員が出勤しなくなり、退職代行会社から「退職します」と手紙が届いたがどう対応したらよいかわからない――といった相談も増えました。退職代行の仕事を弁護士事務所が行うこともあります。ある日突然弁護士事務所から書面が届くと、会社の代表者、担当者の方は驚き、私に相談があります。
 
狩野 私の知り合いでも同じようなことがあったみたいです。支給していた携帯電話などをすべてオフィスに置いて音信不通になってしまい、その後、退職代行会社から「辞めます」とFAXが届いたと大変困惑している様子でした。
 
豊岡 なるほど、年々利用件数が伸びていますので同様の連絡があったというお話を聞く機会が増えました。
 
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狩野 この手の相談は弁護士や司法書士にするイメージがありました。その手前で相談できる社会保険労務士は、労働者側にとってもより身近な存在なのですね。「社会保険労務士」という漢字の印象から少しとっつきにくい印象を受けるものの、豊岡代表の説明はとてもわかりやすくて、安心感があります。
 
豊岡 ありがとうございます。私自身、専門的な内容をわかりやすく説明することにこだわっているので、そう言っていただけると嬉しいです。
 
狩野 大切なことですよね。士業の先生から一方的に説明されてしまうと、相談者側は萎縮してしまうし、知識がないから何も言えなくなってしまうこともあると思うんですよ。私も野球の解説をするとき、専門用語を極力使わずに、野球の知識があまりない人たちにもわかりやすいように心がけています。