B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

あらゆる左官工事に対応
技術を次世代へ継承

 

あらゆる左官をこなす引き出しの多さ

 
宮地 左官屋さんと一口に言っても、いろいろとありそうですね。具体的には、どのような作業をされているのでしょう?
 
glay-s1top.jpg
橋本 左官は、基本的に壁塗りの工事です。人によっては、「内装のみ」「木造のモルタルのみ」、「仕上げ左官のみ」「下地左官のみ」など専門分野を決めていますね。その中で、弊社は左官工事全般に対応しています。どれほど難しい案件でも仕事を選ばず、ご依頼を形にすることを心がけています。
 
宮地 どんな左官工事も引き受けてくれるとは頼もしい! 細分化された世界だからこそ、何かに特化する業者さんが多い。その中でオールマイティの白壁屋さんは、特異な存在なのですね。
 
橋本 土壁、漆喰、モルタル工事。吹付工事に、タイル貼り。THE「左官」屋を目指したかったからですね。そう考えても実際にできないと悔しいですから、勉強や練習はたくさんしました(笑)。今、私の経験や学んできたことを次世代に伝えられているので、無駄な遠回りではなかったのかなと思っております。宮地さんは、左官の実際の作業風景をご覧になったことはありますか?
 
宮地 実は、YouTubeの左官動画を夜中に見ています(笑)。一定のリズムで同じことをする動作が苦手なので、なおさら興味深くて。見続けていて飽きません。
 
橋本 そうだったんですね! 自分の仕事ながら地味だと思っていたので、そう言っていただけて嬉しいです(笑)。実際の作業も、材料や方法が多岐にわたる分楽しいですよ。やりがいが大きいのは、細かな部分までお客様と打ち合わせをし、オリジナリティの高い壁を仕上げていくケースです。
 
glay-s1top.jpg
宮地 依頼主の方と一緒に、理想の壁を完成させるわけですか?
 
橋本 はい。例えば漆喰の抗菌作用。主原料の石灰は、素材の性質上、硬化する際に空間の空気質を弱アルカリ性に保ち、漂っているウイルスや細菌などの活性を抑制する働きがあります。他にも、お伝えしたいハイスペックな自然素材はたくさん(笑)。
 
宮地 へぇ! 壁にそのような効果があるのですね。まるでパワースポットのように、家自体が安心して暮らせる場所になるんだ。
 
橋本 はい。素材自体が持つ効能も含めてお伝えするためにも、お客様とは、なるべくコミュニケーションをとるように心がけています。