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職人の世界に憧れ、学生時代に飛び込んだ
橋本 大学時代のアルバイトが、左官の道に入ったきっかけです。ものづくりが好きだったこともあり、普通の会社員ではなく、手に職を持った一国一城の主になりたいと考えていました。
宮地 大学生活を送りながら左官の修業をされたのですか。
橋本 はい。当時のバブル景気もあって活気のある職人の世界に憧れましたね。大学卒業後そのまま親方のもとへ弟子入りしました。16歳から職人の世界へ入るのが一般的な時代だったので、始めるのが遅かった私は苦労もありました(笑)。でも、修業時代も楽しかったですよ。
宮地 たくさんの仕事を覚え、十分に下積みをされたのですね。
橋本 ええ。独立したのは35歳、一級左官技能士として事業の柱になれるポジションに到達したときです。この業界は、地域性や職人の性質ごとに方法論・美意識が異なります。元来の好奇心の強さで、新しい材料や技術をジャンル横断的に楽しく学んできました。そして2024年、次世代の育成にも注力すべく法人化したんです。