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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

あらゆる左官工事に対応 技術を次世代へ継承
株式会社白壁屋 代表取締役 橋本大輔

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
プロフィール 東京都足立区出身。大学時代のアルバイトから左官の仕事に興味を持つ。卒業後も同業界を選び、親方のもとで修業を積んだ。30歳前にはのれん分けしてもらい、橋本組として仕事を受注するように。その後35歳で本格的に独立し、個人経営の左官事業をスタートさせた。2024年(株)白壁屋として法人化。現在、ジャンルを問わない幅広い左官工事を請け負っているほか、左官のワークショップ活動も展開している。
 
 
 
左官とはモルタルや漆喰、土などの材料で壁を塗り空間をつくる、住宅や店舗、公共施設、社寺仏閣など、さまざまな建築物に欠かせない工事だ。左官業界には専門分野に特化する業者が多いが、株式会社白壁屋はどんな仕事も断らないスタンスであらゆる施工依頼に応えている。しかもワークショップなどのイベントも開催し、塗り壁の魅力の普及に努めているという。代表取締役の橋本大輔氏に、詳しい話をうかがった。
 
 
 

職人の世界に憧れ、学生時代に飛び込んだ

 
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インタビュアー 宮地真緒(女優)
宮地 左官工事を請け負う株式会社白壁屋の橋本社長にお話をうかがいます。まず、これまでの経緯から教えてください。
 
橋本 大学時代のアルバイトが、左官の道に入ったきっかけです。ものづくりが好きだったこともあり、普通の会社員ではなく、手に職を持った一国一城の主になりたいと考えていました。
 
宮地 大学生活を送りながら左官の修業をされたのですか。
 
橋本 はい。当時のバブル景気もあって活気のある職人の世界に憧れましたね。大学卒業後そのまま親方のもとへ弟子入りしました。16歳から職人の世界へ入るのが一般的な時代だったので、始めるのが遅かった私は苦労もありました(笑)。でも、修業時代も楽しかったですよ。
 
宮地 たくさんの仕事を覚え、十分に下積みをされたのですね。
 
橋本 ええ。独立したのは35歳、一級左官技能士として事業の柱になれるポジションに到達したときです。この業界は、地域性や職人の性質ごとに方法論・美意識が異なります。元来の好奇心の強さで、新しい材料や技術をジャンル横断的に楽しく学んできました。そして2024年、次世代の育成にも注力すべく法人化したんです。