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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

挑戦を続け地域にも貢献
老舗の金属加工会社

 

新たな分野への飽くなき挑戦を続ける

 
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狩野 鍛冶谷社長が仕事の中で特にこだわっていることはなんでしょうか?
 
鍛冶谷 丁寧なモノづくりと、クライアント様からのご要望に応えるための経験や発想力ですね。近年は高齢化や後継者不足などの問題から、廃業してしまう町工場や製造業者も少なくありません。その中で、現在では製造する者がほとんどいなくなってしまった昔ながらの部品などもつくり続けていきたいですね。そして、もちろん現代の規格に適した部品も、コストを抑えつつ高品質なものを納品できるよう日々取り組んでいきたいです。
 
狩野 長年のご経験や技術力と、ワンチャンス事業部の取り組みにも表れている柔軟な発想が大いにいかされているんですね。これからの目標についても、ぜひ教えてください。
 
鍛冶谷 私たちのオリジナルのアイデアをいかし、人々の記憶に残るようなおもしろい自社商品をもっとたくさんつくっていきたいですね。それから、甲子園球場のスタンドをカブトラでいっぱいにしてみたいです(笑)。
 
狩野 それはいいですね! 甲子園球場は4万人のお客さんが入りますからそれだけの方の手にカブトラが渡ると思うとわくわくしますよ。やはり、自由な発想で画期的な商品や、多くの人が楽しんでくれる商品を生み出すことが事業の発展にもつながるのではないかと思います。
 
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鍛冶谷 おっしゃる通りですね。最初にもお話しした通り、ある特定の分野の製品だけを製造し続けていると、科学技術の進歩や時代の変化などに対応できず、いずれは廃業せざるを得なくなってしまうかもしれません。だからこそ、ファイバー紙のようにこれまで扱ってこなかった素材なども加工や製造ができるよう、新しい分野への取り組みにも挑戦し続けたいと思います。また、障がい者の方の雇用創出へも引き続き取り組んでいきたいですね。カブトラの件でさまざまな施設の方とつながり、興味を持っていただけました。今後も障がいをお持ちの方も楽しめるような、新たな仕事も提供していければと考えています。
 
狩野 今日のお話をうかがって、鍛冶谷社長の発想力や行動力、挑戦心、そして地域に貢献したいという温かな思いが伝わってきました。海外からの観光客も増えていますし、和風の甲冑などの需要は高まるのではないかと思います。これからも鍛冶谷社長ならではの視点とアイデアをいかして、おもしろい製品をたくさん生み出していってくださいね。私も応援しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
やはり自身がつくった製品を評価していただけたときは嬉しいですね。「良いものをつくってくれてありがとう」とたくさんの方に喜んでいただけることが、仕事の楽しみにつながります。「この仕事は儲かる!」よりも「この仕事おもろい!」がヤル気の源です。
(鍛冶谷伸司)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 有限会社カジタニ金属
■ 本社 〒544-0001 大阪府大阪市生野区新今里4-6-16
■ 工場 〒578-0932 大阪府東大阪市玉串東3-4-66
■ 事業内容 加工継承/金属プレス加工事業/建築金物・建具金物事業/ワンチャンス事業/甲冑レンタル事業
■ 設立 1973年4月
■ 従業員数 15名
■ 主な取引先 株式会社MARUKI HARDWER COPORATION/株式会社清水/マツ六株式会社/三原金属工業株式会社/日東金属株式会社/エスダット株式会社
■ ホームページ https://kajiyan.com/
※営業目的のお電話は固くお断りいたします。