B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

コロナ禍に見出した商機
1車種特化のパーツ販売

 

あえて在庫を持つことで“即納”に対応

 
glay-s1top.jpg
鶴久 パーツを購入されるお客さんというのは、どういった方たちなんでしょうか。
 
町田 車の一部が壊れてしまったので修理に必要なパーツがほしい、あるいは購入した中古車のドアノブだけをカスタムしたいなど、さまざまなご要望をいただきます。共通点は、“一部”をカバーする特定部品へのニーズでしょうか。そのような声にお応えすべく、「R35GT-Rのパーツならお任せ!」と謳える品ぞろえを目指しています。
 
鶴久 先ほど、「800アイテム」というお話が出ましたよね。それだけの在庫を持つのは大変でしょう?
 
町田 そうですね(笑)。でも、在庫を持つことが強みでもあるのです。弊社のWebショップにある品は、予約販売品を除いて在庫があるので、掲載商品は基本的に即納できるものばかりなのですよ。お客様にご注文いただいてから商品を取り寄せていたら、どうしてもタイムラグが生じてしまいます。そのようなご迷惑をおかけしないよう、「ほしいものが必ずある」「注文するとすぐ届く」という信頼感を大切にしています。
 
鶴久 ストレスなく商品を受け取ってもらうため、あえて在庫を持っておられるのですね。800のラインナップがあれば、中にはマニアックな品もあるのでは?
 
町田 さすが鶴久さん、鋭いですね。そもそも私が、「誰が買うんだ!」とツッコまれるようなパーツも持っていたい性分なんですよ(笑)。実は先日も、お客様から「ラインナップに車体の横のドアガラスがないぞ」と指摘を受け購入しました。
 
鶴久 町田社長ご自身がマニアでいらっしゃるのか(笑)。何十、何百本のギターを所有しているようなギター好きに通じるものがありますね。ちなみに、R35GT-R以外のパーツを取り扱う予定はないのですか?
 
町田 正直にいうと、R35GT-Rだけで手がいっぱいでして(笑)。以前はGT-RのR34・R33・R32などのパーツも販売していたものの、今後しばらくはR35GT-Rを専門に事業展開をしたいと考えています。特化したからこそ豊富になった知識をフル活用していきたいです。
 
glay-s1top.jpg
鶴久 まさに一点突破のスタイルですね! かっこいいです。
 
町田 「このパーツはどうやって付けたらいいの?」という質問もお客様からよくいただきます。ほかにも、中古車を買われた方から「手に触れるドアノブとシフトレバーだけ新品を購入したい。取り付け方も手助けがほしい」とご依頼いただいたこともありますよ。そういう一つひとつの小さな案件にも丁寧に向き合い、信頼関係を積み重ねていきたいです。日本でも海外でも、“必要で便利”というお客様の目線を想像することが、今の需要につながっているのだと思います。
 
鶴久 商品を売って終わり、ではないのですね。私もこれまでドイツ車だけを乗り続けているので、マニアックな注文や相談をできる業者さんの存在はとても心強いです。アップラインさんの人気は、この専門性と真摯な姿勢に裏付けられているのでしょう。