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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

コロナ禍に見出した商機
1車種特化のパーツ販売

 

時代に合わせた事業転換で商機を見出す

 
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鶴久 町田社長は、若い頃から車関連のお仕事をされていたんですか?
 
町田 23歳のとき、部品関係の仕事をスタートさせました。といっても最初は、扱っている商品をカー雑誌の個人売買コーナーで無料掲載してもらう、という地道な活動でした。
 
鶴久 草の根から、こつこつと活動を始められたのですね。
 
町田 ただ当時は、折よく中古車部品の売買がブームになっていたのですよ。その流れに乗って、日本全国に部品を卸したり買い取りをしたりと事業を拡大しました。そのうちオートオークションにも参加するようになって、中古車を海外に輸出する海外販売代理店の事業も始めまして。R35GT-Rの中古車を取り扱うようになったのは、2016年頃からです。
 
鶴久 中古車販売も手がけておられたのですね。そこからパーツの販売専門という形に切り替わった背景には、何があったのでしょう?
 
町田 きっかけはコロナ禍です。海外との行き来が自由にできなくなってから、自動車パーツのネット販売事業が急激に伸びたんですよ。そこで、新品部品のネット販売に特化した事業に舵を切ったのです。今ではアメリカやヨーロッパ、東南アジア、ドバイなど世界中にパーツを販売できるようになりました。
 
glay-s1top.jpg 倉庫内で車両機器のテストも可能!
倉庫内で車両機器のテストも可能!
鶴久 ピンチをチャンスに変えられたんだ! ネット販売なら、日本国内に限らず、世界各国の人たちを相手に商売ができますからね。円安・円高の動きも大きく影響するのではないですか?
 
町田 おかげさまで今は、かなりの追い風です(笑)。海外のお客様にも気軽に購入していただけるよう、Webショップでは英語でのサポートも行っていますし、パーツの写真も充実させています。
 
鶴久 時代に合わせて柔軟に事業転換を行って商機を見出した、というわけですね。
 
町田 ネット販売に特化したことで、時間・場所が限定される会社勤めのような働き方をしなくて済むようにもなりました。家族との時間もでき、結果的に良かったと思っています。