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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ITのノウハウを活用し
おいしい有機野菜を栽培

 

趣味を突き詰めたからこその新しい挑戦

 
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矢部 これまでのお話をうかがって、川口社長のお仕事へのこだわりや思いがよくわかりました。これから挑戦していきたいこともお聞かせください。
 
川口 私は今、「フィレンツェ茄子」という品種を育てていまして。世界一おいしいともいわれるナスなので、実るのが楽しみなんです。ほかにもあまり市場に出回っていなくて、本当においしい野菜を積極的に手がけていきたいですね。また、学校給食に私が育てた野菜を提供してみたいと考えています。実は、すでにある市会議員さんからもお声がけをいただきました。しかし、給食として提供するためには野菜の量も種類も必要ですから、現時点ではまだ実現は難しい段階です。ただ、子どもたちには野菜の素材本来のおいしさを味わってほしいと常々思っていますし、食育の一端を担っていきたいですね。そして、みなさんが自分の子どもや赤ちゃんにも食べさせたいと思えるような安心かつ安全で、おいしい野菜をつくり続けたいです。
 
矢部 定年退職後に現在の事業を立ち上げた川口社長は、とてもバイタリティがあるようにお見受けしました。そのエネルギーはどこからきていらっしゃるのでしょうか。
 
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川口 自分自身の裁量で動けることが楽しいからこそ、挑戦できるんだと思います。いわば趣味の延長線上に仕事があるので、ストレスもないですし、ずっと楽しいんですよ。そのうえでお客様に喜んでいただけたら嬉しいですし、それがやりがいとなってまた頑張れる。これまで趣味をとことん突き詰めてきたからこそ、今があると思うんです。何か新しいことを始めるのに定年後だから遅いかというと、それは違うと言えますね。
 
矢部 私も好きなことを突き詰めていくタイプなので共感できます。若い頃は経験のために嫌なことをやるのが必要な時期もあるものの、ある程度の年齢になると自身が楽しめる仕事を選びたいですよね。
 
川口 そうですね。実は、前の職場では「これからが人生のセカンドステージです!」と言って退職したんですよ(笑)。現在の仕事でもファーストステージ、つまり半導体研究の仕事で培った考え方が生かされています。まず挑戦し、実験して、結果を調べて、次の仮説を立てて、また挑戦する。分野は違えど、結局は同じことをしているだけなんですよ。これからも半導体を研究してきた私ならではの知識や技術を生かして、これまでにない農業をやっていきたいですね。
 
矢部 迷いなく趣味をお仕事にして、毎日を楽しんでおられる川口社長に私も元気をいただきました。これからもおいしい野菜で、たくさんの人々を笑顔にしていってくださいね!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
私にとって仕事は趣味の延長線上にあるもの。だからこそ、自ずと楽しむことにつながっているんですよ。
(川口悦弘)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 株式会社マッターホルンGAFA/えっくん農園
■ 本社 〒259-1114 神奈川県伊勢原市高森1268-6
■ 事業内容 農作物の栽培・販売/農作物栽培管理および販売管理に関するソフトウェアの開発・販売/農業に関する研修、商品展示会、講演会などの企画・運営/古物営業法に基づく古物の売買・斡旋/家庭用電気機械器具、電気通信機器、事務用機器、コンピュータの設置および調整・操作指導/Linux用アプリケーションの開発・販売
■ 設立 令和5年6月
■ ホームページ https://www.ekkun-nouen.com
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