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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ITのノウハウを活用し おいしい有機野菜を栽培
株式会社マッターホルンGAFA/えっくん農園 代表取締役社長 川口悦弘

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
プロフィール 三重県出身。学業修了後、大手通信会社に就職し半導体に関するエンジニアとして長年勤務した。定年退職を機に、2023年に(株)マッターホルンGAFAを設立。有機無農薬農業による農作物を栽培する「えっくん農園」を運営し、農作物を直売所などで販売している。また、農業用ソフトウェアの開発やスマートフォン販売などの事業も行うとともに、ITを駆使した農業の発展を目指している。【ホームページ
 
 
 
神奈川県伊勢原市で「えっくん農園」を運営する株式会社マッターホルンGAFA(ギャーファ)。代表取締役社長の川口悦弘氏は、大手通信会社で約40年勤め上げたベテランの技術者だ。定年退職を機に自身の会社を立ち上げたという川口社長は、30年来の趣味であった家庭菜園を事業にまで発展させ、ITを駆使した新時代の農業に取り組んでいる。そんな川口社長に、農業へのこだわりと仕事に対する熱い思いを聞いた。
 
 
 

半導体の技術者から農業の専門家へ転身

 
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インタビュアー 矢部美穂(タレント)
矢部 神奈川県伊勢原市で「えっくん農園」を運営している株式会社マッターホルンGAFAさん。お聞きしたところ、川口社長はもともと異業種から転身されたそうですね。
 
川口 そうなんです。大手通信会社の半導体研究部門に40年間勤めていました。今日ではいろいろな場所で使われている半導体レーザーなど半導体デバイスの製造開発に携わり、通信インフラの基盤構築に貢献していたんですよ。そして、前職を定年退職するのを機に2023年に弊社を設立しました。
 
矢部 えっ!? 半導体の研究開発ですか! 花形のお仕事ですよね! しかも業界40年の大ベテランのエンジニアだったなんて驚きです。そこからなぜ農業をお仕事にしようと思われたのかとても気になります。定年退職を機に農業を始められたんですか?
 
川口 普通はそう思いますよね。ところが違うんですよ(笑)。実は農業自体は、30年ほど前から趣味で家庭菜園を行っていました。ただ、会社としては当初はプログラミングを主な事業として行おうと考えていました。というのも、もともとプログラミングが得意分野だったので、自分自身が得意なものを仕事にしようと思ったんですよ。そこで得意分野のひとつだった農業も事業として行うことにしたんです。
 
矢部 半導体技術者として働く傍ら、農業も30年なさっていたわけですか。どちらもベテランで何屋さんかわからなくなりますね(笑)。IT分野にも長けておられる川口社長がどのような農業を行っているのか、詳しくお聞きしていきたいと思います!