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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

経営に一筋の灯りを照らす! 参謀型の中小企業診断士
一燈経営ラボ 代表 津民隆雄

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 大阪府を拠点に活動されている、一燈経営ラボさん。中小企業診断士の津民代表にお話をうかがいます。こちらでは、中小企業を対象に業務改善、人材育成など幅広いサポートを提供しているそうですね。まずは、津民代表のこれまでの歩みを教えていただけますか。
 
津民 私は、1990年に高専を卒業し大手重工メーカーに就職後、受注生産の産業用機械の電気制御設計を手がけていました。エンジニアでありながらも、担当範囲は予算計画管理・調達支援・技術開発・製造・据付調整など川上から川下まで全工程に携わってきたんです。いわゆるたたき上げでしたが、いろいろなことにチャレンジさせてもらえました。海外案件で大きな失敗をして挫折も経験しました。その後、会社から新規事業としてアフターサービス部門を立ち上げるよう命じられた私は、本流から傍流への左遷でしたが、新たな仲間と一丸となって前向きに取り組みましてね。そして、自分は技術がわかる営業担当に転向したんです。それで、企画から実行までを通じてお客様のメリットを実現させて、約5年後には利益の出る部門へ成長させることに成功しました。
 
濱中 大企業の中で新規事業を軌道に乗せるのは想像以上に大変だったでしょう。津民代表にとっても大きなターニングポイントになったのではありませんか。
 
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津民 ええ。会社の視点より、お客様にとって何が本当のベストかという視点で事業を見ることの大切さを学びました。また、管理職となった後に、所属していた事業部が同じ分野のライバル会社と合併することになったんです。このとき私は、組織統合推進メンバーの一員として、まったく異なる社風に揉まれながら組織を融合させる一大プロジェクトに参画し、自分自身も含め、大きな痛みを伴う大改革でしたが、成功に貢献することができました。
 
濱中 まさに、川上から川下までを一貫して経験されたということですね。それだけ豊富なキャリアをお持ちのビジネスパーソンは本当に貴重な存在です。その類まれな手腕を中小企業の経営者に役立ててもらうために開業なさったようですね。
 
津民 はい。私はこれまでの経験から経営というものに興味を持ち、中小企業診断士の資格を取得しました。そして、社会への恩返しのつもりで当事務所を創業したんです。