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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

地域を見守り続けてきた
“街のでんきやさん”の今

 

地域を支える“何でも屋さん”の側面も

 
家電販売からリフォームまで、地域の要望に応えている
家電販売からリフォームまで、地域の要望に応えている
亀山 昨今は家電量販店が増え、個人経営などの親しみやすい雰囲気の電気屋店は減っていると思います。そんな状況下、パナどっとちゃやまさんの強みや魅力はどのような点だとお考えですか?
 
平原 地域に根差して約70年の店として、真心を込めた、きめ細かなサービス・サポートができる点に尽きますね。先ほど申し上げた電球1個からのお届けはもちろんのこと、夜中、お客様から「夫がベッドの間に挟まれて動けなくなった」と、私生活の急な困り事でお電話いただいた際も駆け付けました。そのお客様は90歳の女性で、プライベートで一緒に飲みに行く間柄なんですよ。
 
亀山 家電の販売店でありながら、それ以外の相談にも乗ってくれて、さらに友人のようなお付き合いもできるなんて、素敵だなぁ。量販店にはない、距離の近さですね。家電や修理といったサービスの提供を通して、平原代表やスタッフさんの“人柄”を売っている。失礼ながら、そんな気がしますよ。
 
平原 人柄を売る、おもしろい視点ですね。時代の流れから値段優先で買い物をする人が増えた中でも、当店はお客様と深いお付き合いをするからこそ、サービスの幅を広げられていると感じます。冷蔵庫が故障したお客様向けに、代用冷蔵庫を冷やしてすぐに使える状態でお届けするサービスをしています。
 
亀山 それは心強い! 特に夏場は、冷蔵庫がないと困りますからね。
 
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平原 とにかく、当店とご縁の生まれたお客様には喜んでもらいたい。地域密着型の“何でも屋さん”として、家電関係に限らず何かあれば頼っていただきたいです。そのために、イベントで当店を広める活動も積極的に行っていましてね。私が毎回一から出汁をとった名物ちゃやまうどんを来場されたお客様にふるまったり、地元の垢田産野菜市やキッチンカーを呼んだり、多くの方に楽しんでいただいています。
 
亀山 今の若い人はプライドを捨てられず、人間関係がドライになりがちだと聞きます。でも地道に人と接する仕事が、スタッフさんにとっても良い刺激になりそうですね。
 
平原 お客様の反応が直にわかる仕事ですし、給与も頑張れば頑張るほど上がるシステムを導入しているので、当店の離職率は限りなくゼロに近いんですよ。入ってきた従業員のほとんどが、辞めていません。
 
亀山 離職率がゼロはすごいですね! 真剣にお客さんと向き合えるうえ、頑張りが給与にも反映されるとなれば、働きがいのある職場だと思いますよ。