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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

失敗学を生かした リスクマネジメント支援
U.F.U.LFields 代表 和田憲

 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 大阪府を拠点に活動するU.F.U.L Fields(うふるフィールズ)さん。事業内容は経営コンサルティングとお聞きしています。さっそくコンセプトを詳しく教えていただけますか。
 
和田 コンサルティングというと堅苦しいかもしれませんね。我々は“失敗学”に基づいたリスクマネジメントを支援しています。SDGsの観点で持続可能な企業の発展や価値の再構築をしたり、アップサイクル商品の販売をしたりするなど、さまざまな手法で中小企業のお手伝いをしているんです。
 
狩野 アップサイクル商品とは、初めて耳にしました。どのようなものなのでしょう?
 
和田 例えば、海洋プラスチックゴミを集めてつくったアクセサリーをマルシェで販売する活動を支援しています。また、私の名刺は広島の平和祈念公園に世界中から届く千羽鶴の再生紙に印刷しているんですよ。U.F.U.LFieldsでは、「無用の用」の考えを大切にしています。
 
狩野 これは素晴らしいご活動です。祈りを込めた折り鶴の有効活用ですね。
 
和田 また、「SPトランプ」を用いたコミュニケーション力向上講座も手がけています。SPトランプは人間の性格を52枚のトランプに当てはめたツールでして。自分と苦手な相手の性格をトランプの中から選ぶことで、どのようにアプローチすれば良好な関係を築けるか、どうすると関係がこじれてしまうのかなどを診断するんです。自分の主体性を重要視しており、相手が持つと思われる複数のパーソナリティと自分にある複数のパーソナリティを対峙させて、自ら主体的に気持ちをコントロールし、コミュニケーションを取る練習をするんですよ。
 
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狩野 それは興味深いなあ。業種関わらず、ビジネスパーソンに必要な力ですものね。それでは、失敗学についても詳しくお聞かせください。
 
和田 失敗は会社や組織の宝となります。失敗という大事な情報を社内で共有することで、さらなる失敗を防ぐというのがU.F.U.LFieldsの取り組みなんですよ。私はもともと大手ゼネコンに勤務し、さまざまな経験をしてきました。特に建設後の建物の維持・管理に長くかかわってきまして。建築の仕事では、建物をお引き渡しした後で雨漏りなどのトラブルがよくあります。真っ先にそのトラブルを解消しなければ、改修工事の仕事をいただけなかったり、お客様の資産の価値を保つことができなったりするんです。