千葉　大病を患われて、藤江社長はどうなさったんでしょうか？
 
藤江　入院して手術を受け、どうにか病を克服できたんです。しかし、長い闘病生活の中で、どうして自分がこんな目に遭わなければならないんだと自暴自棄になったこともありました。そのうえ、病気の影響で激しい運動ができなくなってしまい、現場仕事への復帰もままならなかったんです。なんとかその状況から脱しようとして、無理にマラソンをしてみたものの、とても苦しくて以前のような走りができず、絶望感にさいなまれたこともありましたね。
 
千葉　現場にも戻れず、好きだったマラソンもうまく走ることができないというのは、本当につらかったでしょうね･･･。
 
藤江　それでも、人生でまだ何も成し遂げられていないという思いもあり、以前とは別の方法でもう一度チャレンジしようと奮起しました。そこで、当時所属していた建設会社と相談し、足場工事の職人から営業職に転身したんです。その後は、営業の経験を積みながら、療養も続けました。当時は万全な健康状態にするために厳しい食事制限もある中で、まるでアスリート並みのストイックな生活をしていましたね。
 
千葉　病気と闘いながらお仕事も続け、そのうえ厳しい食事制限の日々も耐え抜くとはすごいです！　アスリート並みどころか、それ以上だと思いますよ（笑）。起業しようと思われたのはなぜだったのでしょうか。