岡山市北区の山間部・御津虎倉で伝統的な野菜づくりを続ける26歳の若き農家。それが虎倉ファームの増成彰信代表だ。小学生の頃から就農を目標に掲げていた増成代表は、スーパーで見かけるF1種とはまったく異なる固定種の野菜を栽培。大地の恵みをたっぷりと吸収したインゲンやニンジン、トマトなどを地域の店舗に卸している。完全無農薬で安全とおいしさを追求し“かっこいい農業”を実践する増成代表の活動に迫った。
小学生の頃から農業に憧れ21歳で独立
増成 私は小学5年生のときに、タレントさんが農業に挑戦するテレビ番組を観ました。そのタレントさんが、楽しそうに野菜を育てる姿を見て農業に憧れるようになったんです。やがて、中学2年のときに岡山の都心からこの御津虎倉に転居しました。自然に囲まれ農業が盛んな虎倉に来たことで、ますます農業への思いが強くなっていったんです。
亀山 ちなみに、ご両親は農業関係のお仕事をされていたのでしょうか。
増成 いえ、農業とはまったく関係ない事業の経営者です(笑)。その後、私は学校の職場体験で地元の観光農園に行きました。ブドウの栽培や接客で汗を流し、さらに農業に引き込まれたんです。そして、将来は農家になろうと決め、農業高校に進学したいと両親に相談したところ反対されましてね。高校は普通科に進んだものの、農家になるという決意を固めていた観光農園でアルバイトをするようになったんです。
亀山 ご両親の反対を押し切っても農家になる夢を諦めなかったとは、とても素敵です。
増成 ありがとうございます。その後、地域の農家さんにいろいろ教えていただきながら、農業に関する知識と技術を蓄えました。高校卒業後は、野菜やブドウを栽培する会社に就職しましてね。そして、21歳のときに独立し農業を始めました。