23歳で任された現場の管理職長にやりがい
浦崎 初めは不動産業界で営業職の仕事に就こうと考えていたんです。それが、23歳の時に母と知人の方からの誘いで大手アミューズメント施設の仕上げ工事に参画することになりまして。未経験からいきなり50人もの左官屋さんや造形師さんなどの職人さんたちの管理職長を任されることになったんですよ。
濱中 え、突然そんな大役を任されたんですか!
浦崎 そうなんです。素人からのスタートで、職人さんたちから怒られたこともありました(笑)。当初、志していた不動産の営業職とは全然違う世界ではあるものの、現場で施工が進んでいくのを見るうちに、ものすごいやりがいを感じまして。この時の職人さんたちと汗を流した経験が、大きな転機になったと感じています。
濱中 ものづくりの仕事に携わる喜び、でしょうか。管理する立場で職人さんの現場に入って仕事全体の流れを見ることができたのも、良い経験につながったのでしょうね。その後はどうされたんですか?
浦崎 現場監督など、内装工事関連の会社に出向する形で働いていた時期もありましたね。その間の2019年に、母親を代表として個人事業から法人化し、母の好きな言葉でもある、心を意味する株式会社Cuoreに改称しまして。2020年9月より、出向から戻った私が代表に就任した形です。