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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自社工場で営業面も強化
急成長を続ける鉄鋼商社

 

人や企業を残すのに大切な初心と芯

 
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八木 今後の展望について教えてください。
 
英保 小野工場の新体制を早急に固めて、営業と技術をミックスさせた人材育成にいっそう注力する予定です。幸いにも、大手企業様との取り引きが急増し、活動の規模も大きくなっています。その大きな舞台で活躍できる人材をたくさん育てたいですね。
 
八木 仕事のスケールが大きくなるのも、これまでの実績を評価されてのことでしょうね。認めてもらえるというのは経営者冥利に尽きるのではないでしょうか。
 
英保 それもすべて、お客様に育てていただいたおかげです。アースメタルが小さい頃から「お前のところからしか買わないよ」とあたたかい言葉をかけてくださる方もおられました。そのときの感謝をはじめとする初心は、これからも絶対に大事にしていきます。
 
八木 初心を忘れないことは本当に大切だと思います。プロ野球でも、少し結果を出して満足してしまう選手がいますが、それは大きな間違いなんです。現状維持では5年後、10年後はおろか、次の年にさえ通用しません。怪我をしたり、体力が下がったりもしますからね。だからそれ以上の積み上げが必要なんですよ。
 
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英保 その考えがあったから、八木さんも18年間という長い期間、現役を続けてこられたんですね。
 
八木 ですから、英保社長の、「常に前年を上回るべき」、「悪くても現状維持」というお考えに、私も深く共感できるんですよ。怪我や体力の変化という見えないリスクに関しても、コロナなどの外部要因や組織の内部的な変化といった会社経営にも共通するでしょうしね。
 
英保 見えないリスクというのは絶えず念頭に置いていますね。というのも、リスク発生前の余力がある時期でないと対策ができないからです。また、経営が順調なときに、あえて悪い要因を考えることで新しいアイデアや工夫も生まれます。社員にも「良かったことは忘れて、失敗したことを覚えて、次のトラブルに備えよう」と話していますよ。
 
八木 「金を残すのは三流、名を残すのは二流、人を残すのが一流」という野村克也監督のお言葉があります。まさにその通りですね。今のお話を聞いて、社員を大事にし、常にリーダーとして背中を見せるという姿勢が一貫していると感じました。その芯の部分を変えず、ぜひこれからも頑張ってください。期待しています!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
仕事と人を好きになることから始まると思います。私自身、自分の仕事が大好きであることと、たくさんの顧客や人とお付き合いできる環境にいることが楽しいですね。
(英保和秀)
 
 :: 会社概要 :: 
  ■ 社名 アースメタル株式会社
■ 本社 〒670-0971 兵庫県姫路市西延末168-1
■ 事業内容 白黒ガス管・圧力配管用鋼管・水道用鋼管・構造用鋼管・角形鋼管・ボイラー用鋼管・合金鋼鋼管・大径溶接鋼管・鋼管杭・化学工業用鋼管・各種船級鋼管・サンドビック社鋼管・ステンレス鋼管および板・型材・棒・銅および真鍮管・寸法切加工・スパイラルダクト管・タキロンカラーパイプ・各種デザインパイプ・冷間引抜加工品・バルブおよび各種管継手一式・一般鋼材・水管橋および配管の設計、施工、機械加工、販売
■ 設立 平成26年2月
■ 従業員数 9名
■ ホームページ https://www.earthmetal.jp