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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

自社工場で営業面も強化
急成長を続ける鉄鋼商社

 

コロナ禍で発揮された英保流リスクヘッジ

 
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八木 新型コロナウイルスが蔓延した年に新社屋と新工場の幕開けを迎えるとは、とてもタフな会社だなと感じます。
 
英保 むしろ、ありがたいことにコロナ禍でも新規のお客様が増えているんです。というのも、景気の大きな変動は12年周期という持論のもと、2020年は経済が停滞すると睨んでいまして。それで新規顧客の開拓に力を注ぐ準備をしていたんですよ。社員にも、「上を見続けなければいけない、悪くても現状維持だ」と折に触れて話していました。その私を信じて頑張ってくれた社員のおかげもあって、コロナの影響は最小限に抑えられています。
 
八木 現状維持ではなく常に向上心を持ち続ける。それがリスクヘッジになっていたんですね。良い意味で危機感を抱いていたからこそ、何かあったときでも対応できたんだ。
 
英保 それに、「社員やお客様のためにもきれいなオフィスをつくりたい」、「ものづくりにも力を入れたい」という思いもずっと持っていました。なので、新社屋や自社工場を持つタイミングにたまたまコロナが重なったという印象です。
 
八木 その有言実行が素晴らしいですよね。目標達成に向かって、とてもスピーディに取り組んでいらっしゃるなと感じます。
 
英保 目標は額縁に入れて飾っておくものではありませんから(笑)。立てた時点ですでに動き出しているんですよ。
 
八木 さすがのお言葉です。スピード感を持って目標を実現させられる理由を、英保社長はどのように考えておられるのですか?
 
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英保 一つは大きくぼんやりとしたものではなく、ポイントを絞った目標を立てることです。もう一つは、お客様の存在ですね。アースメタルが本当に恵まれているのは、お客様からいろんなご要望をいただけるところです。他社が断ることでも、私たちはNOと言わず全部やってきたおかげか、「自社で工場を持ってみたらどうか」など、いろんな方からヒントを頂戴できるんです。「お客様がおっしゃるなら、取り組む価値は大きいぞ」と、私も自信を持ってGOサインを出せますね。
 
八木 そうか、やはりここに関しても突き詰めればお客さん目線なんだな。固定観念にとらわれずお客さんに寄り添い、顧客満足を追求し続けることでアースメタルさんは成長し、強くなってきたんだと思いますね。