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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

技術と配慮の注文家具で 顧客に“絶景”を提供
株式会社玉杢 代表取締役 井手守人

 
プロフィール 父が家具屋を営む家に生まれ、小学生の頃から仕事を手伝うように。学業修了後は、学校や公共施設のロッカー、黒板、用具入れなどを施工する会社に就職。現場監督を務め、デパートの内装も手がけるなど20年近く技術を磨き、47歳となった2015年に(株)玉杢を設立した。特別注文家具の設計・施工に注力し、海外進出も視野に入れている。【ホームページ
 
 
 
住まいやオフィスと一体となった家具ほど美しく使い勝手の良いものはない。そんな「特別注文家具」の設計・施工を手がけるのが東京都板橋区の株式会社玉杢だ。代表取締役の井手守人氏は、子どもの頃から家具職人だった父の仕事を手伝い自然と同じ道へ。47歳にして独立し、顧客の想像を超える理想の家具を提供し続けている。井手社長の夢は海外に進出すること。そして植林を通じて社会貢献に汗を流すことだった。
 
 
 

家具制作の仕事を小学生の頃から手伝う

 
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インタビュアー 吉井怜(女優)
吉井 東京都板橋区を拠点に注文家具の設計・施工を手がける株式会社玉杢さんにお邪魔しています。とても興味深いお仕事で、お話しできるのを楽しみにしていました! さっそく、井手社長が家具の世界に足を踏み入れるまでの歩みを教えていただけますか。
 
井手 私は自分の職業を「家具屋」と言っています。もともと私の父が家具屋だったんですよ。木工が盛んな宮崎県出身の父は、戦後、お金を稼ぐために拾った木でつくった家具を売るようになり、18歳で東京へ来ました。家具の工場に勤めたものの、頑固な性格のため喧嘩をして飛び出して、大手百貨店で桐ダンスなどの製造に携わった後に独立したようです。
 
吉井 では、井手社長もお父様と同じ道に進んだわけですね。
 
井手 そうなんです。5人きょうだいの末っ子として生まれた私は、小学生の頃から夏休みになると荷物運びを手伝わされました。もっとも小遣いをもらえたわけではありません。食堂で一番高いメニューを頼んで良いと言われカツカレーを食べたり、職人さんのタバコを買ってつり銭をもらったりして喜んでいた程度です(笑)。