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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

歯周病の専門医として
口から全身の健康を守る

 

歯周病について専門家が詳しく解説

 
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杉田 後藤院長は歯科業界でもまだ珍しいとされる歯周病治療を専門に学んでこられたそうですね。そもそも歯周病がどんな病気か、教えていただけますか。
 
後藤 歯周病は、歯を支える骨に関わる病気です。口腔内の常在菌である歯周病菌が悪性化することで発生します。その細菌は歯と歯茎の隙間、一般的に歯周ポケットと呼ばれる場所の奥深くに存在しています。歯を木に例えると、根っこの部分に生息しているんです。つまり、虫歯が木の幹をボロボロにするのに対し、歯周病は木の周りの土をなくしてしまう病気といえますね。
 
杉田 具体的にどんな症状が出るのでしょうか?
 
後藤 歯茎からの出血に始まり、歯を支える骨が溶けて歯が抜けてしまったり、歯茎が下がって歯が長く見えてしまったりするなどの症状があります。外見が損なわれることで心理的なストレスを抱える患者さんも多いんですよ。また、固いものを食べられなくなり、栄養が偏ってしまうこともあります。
 
杉田 かなり広範囲に影響が出ますね。特に女性としては、外見が損なわれるのは精神的に辛いですよ。歯周病は治る病気なのでしょうか?
 
後藤 もちろん治せます。しかし、原因となる歯周病菌は常在菌ですので歯周病菌を駆逐するという意味での完治は難しいですね。ただ、安心していただきたいのは、歯周病は「感染=発症」ではないということです。歯周病菌を保有していても、日々のケアをしっかりと行えば重症化を防げます。
 
glay-s1top.jpg  親子連れもおとずれやすいようキッズスペースを用意
親子連れも訪れやすいようキッズスペースを用意
杉田 なるほど。日々のケアというと、歯磨きでしょうか?
 
後藤 おっしゃるとおりです。歯科医の世界では、「歯磨きをきちんとしている患者は、我々を名医にしてくれる」と言われるくらい、歯磨きは本当に大事なんです(笑)。歯磨きを怠れば歯茎に炎症が起き、出血しやすくなります。また、プラーク、いわゆる歯垢や歯石が溜まり、歯周ポケットの奥に酸素が届きにくくなります。血があり、酸素が薄い環境は、実は、歯周病菌にとって天国なんですよ。磨ききれないプラークを歯科医院で定期的に除去することも重要ですね。
 
杉田 そうだったんですね! 実は、「歯磨きぐらいで対策になるの?」と思っていました。でも、こうやって説明していただくとすごく納得できましたよ。