親身な提案型営業で
最適な中古車を提供
相手の心にすっと入りこむ
コミュニケーション能力
大路 素晴らしいですね! ちなみに、その会社を辞められた理由は何だったのでしょう。
田中 会社が嫌になったわけではなく、居心地も良かったんですが、車の販売に専念しすぎて 「社長になりたい」 という夢をすっかり忘れていたことに気付きまして。それに当時、自動車を輸出する会社を経営されているお客様から、ずっと 「一緒にやらないか」 と誘われていたんです。最初はお断りしていたのですが、熱心に誘われるうちに夢を思い出し 「社長になるための礎となれば」 と、転職を決意しました。
大路 そこから本格的に起業を意識されるようになったのですね。
田中 ええ。自動車輸出の会社では好きにやらせていただき、社長の予行練習をさせてもらったようなものでした(笑)。2年で売り上げを3倍にし、組織が強固になってきた時点で独立しました。こうして起業した今も、ありがたいことに、勤めていた2社ともお付き合いが続いているんですよ。最初の会社なんて、私が知らない所長の送別会にまで呼ばれます(笑)。
大路 それはきっと、田中社長のお人柄によるものですよ!
田中 嬉しいですね。正直、それなりに信頼はされていたとは思うんですよ。退職する前って、みんな有休を消化するでしょ? 私は最終出社日にも車を売り、最後に鍵までしめて帰りました(笑)。 振り返ると、そういう会社に対する姿勢や日頃の行いの積み重ねでご評価いただけたのかな、と思うんです。あとは行動力。積極的に人とコミュニケーションをとろうとする姿勢って、信頼関係を構築するうえで世界共通じゃないですか。言葉が通じなくても、気持ちが通じることってありますよね。
大路 田中社長は、外国の方ともすぐに仲良くなれそうですね。
田中 そうなんです。弊社は現在アジアを中心に海外展開もしていて、私はまず、どこにでも一人で乗り込んじゃうんです。何せこの調子ですから(笑)、現地の人とすぐに打ち解け、付いていくとジャングルで酒を酌み交わすことになったり、見たこともないものを食べることになったり・・・。チャレンジ精神はもちろん、強靭な胃も必要です(笑)。出されたものを躊躇なく食べると、言葉が通じなくても相手との距離がぐっと縮まるものですよ。