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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

八百屋で地域とつながる
福祉コミュニティを提供

 

利用者・家族・地域住民の拠り所を目指して

 
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狩野 障害者就労施設に限らず、福祉業界では人手不足が深刻な課題だと聞いたことがあります。事業を拡大するとなると、人手も必要になりますよね。現在、スタッフの方々は何名くらいいらっしゃるんですか?
 
杉山 2025年現在で、25名以上のスタッフが在籍しています。2023年のときは13名だったので、人員が倍に増えました!
 
狩野 すごいなあ。そんなにスタッフさんが集まってくるのも、やはり一般社団法人Sさんに魅力があるということなんでしょうね。杉山代表がお考えになる「ほかの事業者さんとはここが違う!」と胸を張れる強みは何でしょうか。
 
杉山 まず、“行列のできる福祉事業所”として、業界の常識や固定観念にとらわれず常に新しいことにチャレンジしている、という姿勢です。昔は、就労継続B型作業所はネジの点検等、軽作業ばかりだとイメージしておりました。でも、単純作業ばかりだと面白味や、やりがいに欠けるのではないでしょうか。
 
狩野 確かに・・・。単純作業だけだと、働くことの喜びを得られない人もいるかもしれません。
 
杉山 その点、八百屋なら、いろいろなことができるんですよ。仕入れや品出し、レジ打ち、接客、野菜の加工、SNS発信などなど、それぞれの方がご自分の適性に合った仕事をできるんです。
 
狩野 直にお客さんと触れ合え、なおかつ自分たちが関わった野菜が目の前でどんどん売れていく光景を見られると、やりがいを感じられそうです。
 
杉山 そうなんですよ。もう一つの強みは、就労支援・訪問看護・グループホームと幅広い事業展開をすることで、障がいのあるみなさんをトータルサポートできるんです。
 
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狩野 なるほど、各事業がつながっているわけだ。そのサポート体制は、利用者さんにとって非常に心強いですね。
 
杉山 実際には「困っている人を放っておけない」という私自身のどうしようもない性格によって、どんどん事業内容が増えてきたんです(笑)。
 
狩野 利用者さんやご家族、地域の方々から出された問題・課題に真摯に向き合ってきたからこそ、ここまで事業が成長したのでしょう。
 
杉山 地域に根差した事業所をつくることで、しっかりと住民の方々と交流を深め、孤立に悩む人を誰ひとり出さない社会を目指していきたいです!