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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

八百屋で地域とつながる 福祉コミュニティを提供
一般社団法人S 代表 杉山泰亮

 
プロフィール 大阪府出身。障がい者対象の相談員として働くうちに、地域住民の相談にも乗るようになる。やがて空き家相談を受けたことをきっかけに、2021年8月、(一社)Sを設立。2022年2月に就労継続支援B型事業所、街の八百屋さん 3Sを立ち上げた。2023年7月には就労継続支援B型事業所3S長田を、2024年4月には訪問看護ステーションSUNを、同年11月にはグループホーム事業をスタート。障がい者を取り巻くあらゆる困りごとに対応するため、幅広い事業展開でサポートに努める。
 
 
 
障がい者を取り巻く環境の中でも、とりわけ厳しいのが就労問題だ。一般社団法人Sの杉山泰亮代表は、当事者が障がいの程度と自分の個性に合わせていきいきと働ける環境をつくりたい、という信念のもと八百屋を開くに至った。就労支援だけでなく、訪問看護やグループホームを展開して障がい者の暮らしを徹底的にサポート。杉山代表が目指すのは、障がい者と家族、そして地域住民が集う“行列のできる福祉事業所”である。
 
 
 

困りごとを一つでも多く解決したい

 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 本日お邪魔しているのは、地元から愛される街の八百屋さん 3S(スリーエス)。こちらは、就労継続支援B型の事業所として、障がいのある方の就労支援を行っておられるそうですね。そこで多くの障がいのある方々をサポートされている一般社団法人Sの杉山代表に、お話をうかがいます! まずは、杉山代表が福祉の世界を志したきっかけを教えてください。
 
杉山 母がずっと福祉に関わる仕事をしていまして。その姿をずっと間近で見てきて、興味本位で入ったことをきっかけに、この道にはまりました。
 
狩野 お母様も、福祉のお仕事をされていたんですね。
 
杉山 はい。母の影響を受けて福祉現場で働くうちに、もっといろんなことを知りたくなり、社会福祉に関する勉強を始めました。障がいのある方々は、日常生活を送るだけで、我々が考えるよりずっと多くの困難に向き合っていらっしゃるんですよ。そういうお困りごとを一つでも多く解決したいと、最初は相談員の仕事に就いたんです。そのうち福祉関係のご相談だけでなく地域のお困りごとにも対応するようになっていきました(笑)。
 
狩野 よろず相談所、開設というわけだ(笑)。杉山代表のお人柄ですね!