タージン　成績アップまでのプロセスを重視するとおっしゃっていました。具体的には、どのようなことに取り組まれているんでしょうか。
 
荒牧　例えば、テスト対策に力を入れています。そのため、定期テストの2週間前からは、授業をしません。
 
タージン　えっ！　テストが近付けば、なおさら対策授業を行うものではないんですか？
 
荒牧　普通ならそう考えますよね。でも当塾は、定期テスト2週間前までにはすでに授業を終えてしまうんです。以降は、学んできたことを定着させるために、何度も反復学習をする。そうすれば、自ずと良い結果が出るものです。大切なのは「自分がこうやって勉強してきたから結果が出た」という成功体験。結果よりもプロセスが大切というのは、そういう意味なんです。
 
タージン　なるほど。本番前から残りの期間を逆算して取り組む姿勢を鍛えておられる、とも言えますね。こうした取り組み方は、社会に出てからも必要な力かもしれません。
 
荒牧　でも、そのときやるべきことを心得ている子どもって、ほんの一握りなんですよ。だから私たちのほうから、「今何をすべきか」「何に取り組むべきか」を子どもたちに明確に伝えるようにしています。
 
タージン　なすべきことをはっきり認識できると、生徒さんたちも安心して勉強に臨めますよね。
 
荒牧　子どもたちが自分の状況に応じて一斉指導・テスト対策・個別指導・演習を一つの塾で完結して受けられる環境づくりは、他塾ではなかなか真似しづらいと思います。中でも成績アップのキーになるのは演習です。わからないところも行き詰まるところも一人ひとり違うため、演習でそれをあぶり出して、苦手克服につなげていきます。
 
タージン　指導対象は多感な子どもたちですから、ぶつかることもありませんか？