税理士として経営や財務もコンサルティング
高木 私はもともと会計事務所に勤務していました。30歳で税理士の資格を取り、その2年後に大手コンサルティング会社へ転職したんです。当時、銀行の不良債権が問題になっており、私は立ち行かなくなった借り手側の企業を再生したかったんですよ。その頃、特に多く手がけたのは温泉旅館でした。経営する意欲を失っている人たちを奮い立たせ、やる気を引き出す過程で、かなり過酷な現場も乗り越えてきました。
川上 それでも、高木社長は一歩も引くことがなかったのでしょうね。
高木 そうですね。荷が重い仕事だからと見過ごしたら後悔するし、自分の存在意義がなくなると思いました。だから依頼者である旅館に泊まり込んで、浴衣姿のまま朝の3時、4時まで仕事をすることも多かったんですよ(笑)。やがて一定の成果を上げ5年後に弊社を起業したんです。それから、この2019年でもう11年目になりますね。特に営業活動はしていないにも関わらず、おかげさまでお客様は増え続け、現在に至っています。