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スポーツ 上原浩治のTrust Pitch! vol.18 この春先を乗り越えろ 上原浩治のTrust Pitch! ボストン・レッドソックス投手
スポーツ本拠地フェンウェイパークに行こう!
上原浩治選手ともう一人の日本人投手、田澤純一選手が活躍するボストン・レッドソックス。「現地で上原さんや田澤さんのピッチングを観たい!」「チケットって日本からでも買えるの?」「2人のグッズはどこで買えるの?」といった声が編集部に届けられることも。ということで、試合を現地で観たい方のために、B-plus特別号「本拠地フェンウェイパークでメジャーを体感しよう!」と題して、レッドソックス応援・観戦HOW TOをお届けします。
HOW TOその1 メジャー観戦をより楽しむ方法
本拠地はマサチューセッツ州ボストン市にあります。球場の歴史は古く、なんと今年2014年で102歳!もちろん現存する球場としてはメジャー最古。フェンウェイパークがオープンする6日前、1912年4月14日には、あの有名なタイタニック号が沈没する出来事が起こりました。新聞は連日のようにタイタニック沈没事件の内容を掲載。そんな混沌とした中での静かな幕開けでした。
しかし多くの人に愛されたこの球場は、フェンウェイパークという正式名称だけでなく、いつしか「リビングミュージアム(生きた博物館)」「ジュエリー(宝石)」と呼ばれるようになり、「この球場をずっと輝かせながら、できるだけそのままの形で生かしていく。古き良き時代の雰囲気を楽しんでもらう」という球団の想いは次第にボストン市民へも広がり、まさに市民たちの憩いの場であり、“宝物”として認められていったのです。
そんな中で、昨年、レッドソックスをワールドシリーズ制覇に導いた立役者である上原・田澤両投手は、ボストンにおける宝物の仲間入りを果たしています。
さて、このフェンウェイパークを本拠地とするボストン・レッドソックスというチームを一言で表現すると、「非常にキャラが濃いチーム」。プレーも、服装や外見も、選手個々のスタイルを大事にしています。また選手とファンの距離が非常に近く、とてもアットホームな球団とも言えます。
ちなみにこのフェンウェイパーク、“グリーン”モンスターに象徴されるように、球場全体が独特の緑色で統一されているのが特徴です。この色はティファニーブルーならぬフェンウェイグリーンと呼ばれていて、レッドソックスしか使用が認められていない特注色。ノスタルジックな雰囲気を残す歴史ある球場で、100年前のレッドソックスファンと変わらないベースボールを楽しむことができます。
HOW TOその2 上原選手おすすめのメジャーの楽しみ方
こんにちは、上原浩治です!今月は試合観戦HOW TOにも登場させてもらいます! ぼくがプレーしているフェンウェイパークは、とりあえずとても小さい球場です。それがいい時もあれば悪い時もある。あのレフトに象徴されるように、ホームランになりそうなものが2塁打でかえってきたり、レフトフライだと思ったものが2塁打になることもある。ファールゾーンもほとんどなくて、ライトスタンドはフェンスの高さも低いし、ネットもないので、たまにバウンドしてスタンドに入ることもあるんだけど、そうなったらシングルヒット性の当たりでもツーベース扱い。こんな独特の球場で頑張っています(笑)。
でもなんだかんだ言って打たれなければいいわけですからね。ファンの応援も背中を押してくれますからありがたいことです。野球に詳しくない人でも、一緒にウエーブをしたり、拍手を送ったり、鳴り物がないので比較的お客さん個々のペースで観戦できます。また野球に精通している人は、ぜひ守備位置であったり、選手一人ひとりの動きとか、どういう作戦をしているのかも見て楽しんでください。選手とファンが一体となれるフェンウェイパーク、ぜひ遊びに来てな!
そして、観戦の前にお勧めなのが、昨年5月からスタートした「フェンウェイパーク日本語ツアー」。昨年は500人以上の日本人が利用。今年はすでに400人以上の方が予約・参加しています。またVIPツアーは試合前のグラウンドに降りて、選手目線で球場を体感できるのでかなりおすすめ。
2012年の球場オープン100周年を機に球場内の100箇所の名所に銅板のプレートを設置。フェンウェイパークの由来や見どころが書かれているので、ツアーに参加した際には探してみてはいかが?
およそ1時間かけて一周し、球場内のことをよく知ったうえで試合観戦ができるのが魅力。通常のチケットでは入れない場所まで案内してくれるので特別感もあり、一緒にツアーに参加した方々は、「練習も近くで見られてよかった」「子供連れでもすごく楽しめる」「歴史を知ってみると、ますます試合も楽しめそう」「野球に興味はなかったけど、今回を機に興味がわいた」などと、誰もが楽しめるツアーになっています。グラウンドに下りてみると、スタンドからの景色とは全く別の世界が広がり、あたかも自分がメジャーリーガーになったかのような気分が味わえます。狭いとは言えど、高さ11mのグリーンモンスターをはじめ、さすがに球場のスケールには圧倒されました。観客席とグラウンドの距離は想像以上に近い。マウンドにいるピッチャーからキャッチャーまでの距離よりも、キャッチャーからお客さんのほうが近いという珍しい球場ですが、そのぶん、上原さんや田澤さんとの距離も近く感じられます。この球場でプレーをしている2人の日本人を、広報の吉村氏はこんなふうに話していました。
「昨年の実績の通り、“フェンウェイパークを制する者は世界を制す”という言葉があります。ぜひ試合前に球場内を見学して、この狭い球場で投げている上原・田澤両投手がどれだけすごいか改めて感じてほしい」
上原選手登場シーンでは、観客総立ちの中での「KOJIコール」!! ぜひ、この臨場感を肌で感じてほしいです。
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