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スポーツ 上原浩治のTrust Pitch! vol.18 この春先を乗り越えろ 上原浩治のTrust Pitch! ボストン・レッドソックス投手

スポーツ
 
 こんにちは、上原浩治です。今回は後半で、フェンウェイパークでの野球の楽しみ方についても話しているのでそちらも読んでくださいね。
 
 皆さん、GWはいかがでしたか。穏やかでいい季節、遊びも仕事も順調でしょうか。ぼくはと言えば、開幕から1ヶ月、今年のボストンは特に寒かったです。まだ肌寒い日もありますが、なかなかハードな時間を過ごしていました。1ヶ月のポストシーズンが影響して休みがなかったせいか、チーム全体に疲労感が漂っていましたね。怪我人も出たし、ぼく自身、肩に張りを感じることがあったり。もっとも投げていくにつれ、次第に調子を上げられているのでネガティブにはとらえていませんけど。
 
 

スロースタート?

 
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 ポストシーズンに勝ったのはよかったけど、その満足感で緊張感がなくなってしまってね、チーム全体的に。この時期はどこのチームも調子を上げていく過程の時期だから仕方がないところもあるけど、がむしゃらさがない。もっとも、ぼくは自分のことに専念して、自分の調子を上げていくだけ。流されないようにしたいと思っています。
 
 昨年はレッドソックスで初めてのシーズンを迎えて、とにかく積極的だった。企業でも、やはり1年目のこの時期はなんとかして会社に溶け込み、少しでも早く成長をしたいと思うものですよね。殻に閉じこもったままでは何もできないし。どう自分をアピールするかを考えたら積極的にいかないと。
 
 それにしても今年、うちのチームは順調とは言えないスタートでした。会社でもそうだと思いますが、スポーツの世界でもチームに“流れ”があって、ガクッと気持ちや調子が下がることがあるんですよ。そういうときは、だいたいが自分たちで状況をコントロールできる状態にないからそれに従うしかない。何かを変えるべき、とか、変えないままでいるべき、とか、いろんな意見が出るでしょうけど、変えて成績が良くなるのであれば変えればいいし、変えなくて良くなるのであればそれはそれでいいと思う。実際、やってみないとわからない。何でも経験してみないとね。
 
 

ダブルヘッダーは大変です。

 
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 アメリカと日本で違うことは、このコラムでもいろいろ書いてきたけど、ダブルヘッダーのことはまだだったかな。4月は26試合あって、チームの戦績としては13勝13敗。ぼくが登板したのはうち10日ですから、3日に1回は投げている計算になる。5月は現地11日現在、10試合でチームは6勝4敗。ぼくが投げたのは6試合です。なんだかんだ言って、けっこう投げてはいるんだよね。
 
 そんな中で、雨との戦いもあります。そうなると出てくるのがダブルヘッダー。日本ではあまりないケースですが、実はメジャーではしょっちゅうあります。もちろん誰もやりたくはないですよ。できれば避けたい。でも、気候や天候に左右されることがあるメジャーでは、四の五の言っていたら野球になりません。だから、常にいつも投げるんだという気持ちを持ってますね。2試合あれば必ず1試合は登板します。でも、1試合だろうと、2試合だろうと、変わらないテンション、変わらないモチベーションを維持できるようにしなくてはいけません。
 
 
 
 

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