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スポーツ 建山義紀の「ココだけの話」 vol.2 AAA、厳しすぎる現実 建山義紀の「ココだけの話」 テキサス・レンジャーズ投手

スポーツ
 
こんにちは、テキサス・レンジャーズの建山義紀です。
初回で打ち切られることなく、めでたく2回目を迎えた、このコラム(笑)。暑い盛りですが、ますますがんばっていきたいと思います。
 
 
 がんばるというと、今、ロンドンでメッチャがんばってますよね、日本選手団! このコラムが掲載される頃にはどれだけのメダルが決まっているのかわかりませんけど、日本人選手が活躍すると、そら同じ日本人ですから、嬉しくもなるもんです。

 で、やっぱりアメリカで暮らしていると、アメリカ人選手のことばかり話題になるんですよ。たまにネットとかで日本人選手の情報を仕入れておかんと(笑)。 アメリカ人選手が活躍するとすごいですよ。アメリカって、いろんなスポーツが科学的に発展しているので、どの競技でも世界的にトップクラスに入るじゃないですか。だから 「勝って当たり前」 という風潮があるんですよね。

 ちなみに、「建山さんは野球以外でどんなスポーツが好きなんですか?」 と聞かれることがよくあります。たまに見るのはゴルフかな。やはり自分がやっていることもありますからね。あとは・・・ラグビーかな。同級生の大畑大介が元日本代表でしたから、目が行きます。 ん? ゴルフもラグビーも、まだオリンピックの競技やないな! あかんあかん、ここだけの話やで(笑)。
 
 

メジャーにもある2年目のジンクス

 さて、肝心の野球の話。昨年、レンジャーズに移籍してきて、今年で2年目のシーズン。プレーの他の面では、チームメイトとのコミュニケーションも1年目より濃くなっていますから、あまりストレスを感じることなく生活ができるようにはなっています。
 
 しかし、プレーのほうでは・・・ハードルがグッと上がっています。日本では 「2年目のジンクス」 なんて言葉がありますが、僕がどういうピッチャーで、何を投げてくるのか、球速はどれくらいなのかは、もう研究されていますし、ある程度裸にされた状態で戦わなくてはいけませんからね。やられ方とか相手の対応が明らかに違っているのがよくわかります。
 もっとも、彼らが知らない全く新しい球種をすぐに手に入れるとか、それに類することが簡単にできるほど野球は甘くありません。キレのある球を投げるべきところに正確に投げて、きっちり抑えるということしか、解決方法はないわけです。「正確に」 というのはコントロールに限った意味ではなくて、やるべきことの全体を 「その通りに」 やるということです。なので、正確性を高めるために、練習をしたり、コンディションを整えたりという準備を、毎日コツコツやっているんです。
 
 野球じゃなくても、会社にお勤めの方でも、ジンクス的な経験はあるんじゃないですか? 良かった流れが急に悪くなったり、悪い流れからなかなか抜け出せなかったり。そういうときは、いろんなことをやりすぎてはいけませんよね。「これもせなあかん、あれもせなあかん、全部やらな好転せえへん」 なんて思ったらドツボ。そうではなくて、一つのことに集中して解決の糸口を探っていく。僕の場合は、それが正確性なんですね。
 
 
 
 

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