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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

デイサービス事業を通じて “生きる力”を育てる!
株式会社TWO Dreams 代表取締役 東和弥

 
プロフィール 兵庫県出身。大学卒業後、母校である(学)履正社に体育教師として就職。剣道部の顧問を務め、同部を全国選抜大会ベスト16、魁星旗ベスト8にまで導く。その後、自身が病気を患ったことを機に退職した。次の職を探す中で、大学時代の先輩が起業した放課後等デイサービス事業に感銘を受け、2020年に(株)TWO Dreamsを設立。4ヶ所の放課後等デイサービス事業所を立ち上げた。一人ひとりの個性に向き合い、日々療育支援に取り組んでいる。【ホームページ
 
 
 
“夢”を持つことが生きる原動力になっている人は多いだろう。しかし、ハンディキャップを持った子どもたちは、“やりたいこと”より“できること”を探すのに精一杯になってしまいがちだ。株式会社TWO Dreams(ツードリームス)、東和弥代表取締役は、ハンディキャップを“個性”と捉え、成功体験を積み重ねることで子どもたちの“やってみたい”を引き出せると言う。自身の夢を見出した子どもたちの瞳の輝きこそ、東社長の仕事の原動力になっている。
 
 
 

病気を機に見つけた新しい道

 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 放課後等デイサービスの事業所を4ヶ所で展開する株式会社TWO Dreamsの東社長にお話をうかがいます。放課後等デイサービスというのは、どのようなことをする場なんでしょうか。
 
東 特性のある子に対して日常生活の支援、学習指導などを提供し、自立した社会生活を送れるようサポートするサービスです。発達特性などさまざまなハンディキャップを持つ子どもたちをサポートいたしますよ。
 
濱中 なるほど。地域の特性のある子を支援する重要な仕事なんですね。東社長はもともと、体育教師だったと聞いています。
 
東 はい。私は履正社高校を卒業後、日本体育大学に進学しました。実は高校時代にオリックスのT-岡田選手と3年間同じクラスだったんですよ。岡田君は文武両道で、野球はもちろんのこと学業も優秀で非常に影響を受けました。大学卒業後は母校である履正社の体育教師として教鞭をとっておりました。
 
濱中 T-岡田選手と同級生だったとは驚きました! 勉強が良くできたということも(笑)。履正社と言えば、数多くのプロ野球選手を輩出している名門校です。そんな東社長がどのような経緯で現在のお仕事に就かれたのでしょう?
 
 教師時代に、顔面に腫瘍ができたのがきっかけでした。当時、完治できるかが不明な状況で、多感な時期の教え子たちを放って療養に専念することはできないと思い、職を辞したんです。それで病気が少し落ち着いたとき、次は何をやろうかと考えている中で、大学の先輩が立ち上げていた放課後デイサービスを見学させていただいて、「これだ!」と思ったんですよ。