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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

艱難辛苦を乗り越えて
目指すは日本一の旅館

 

旅館業界における“一番”を目指して

 
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畑山 謝罪会見で意気込みを全国に発信でき、災い転じて福となす、といったところでしょうか。大変なスタートになったものの、代表取締役になられてもうすぐ1年。現在、吉田社長がお考えになるこちらの宿の強みをお聞かせください。
 
吉田 やはり自慢の天然温泉、季節の地元食材を使ったお食事、そして行き届いたサービスでお客様をお迎えできるということですね。また、業務を効率化するために旅館のDX化にも取り組むなど、宿泊業界の古い体質にとらわれずどんどん新しいことにチャレンジできることも強みです。
 
畑山 旅行会社でのご経験、他旅館での支配人のご経験から生まれる「吉田メソッド」を大切にされているんですね。今後はどのようなことに取り組んでいきたいとお考えですか?
 
吉田 今の私があるのは、さまざまな人に支えられてきたからこそ。まず1つ目は、私と旅館を育ててくれた加賀という土地にご恩返しをすることです。今、青年会議所の理事長も務めていまして、たくさんの異業種の方々からさまざまなビジネスヒントをいただいています。そのような中で、地域の活性化に貢献したいと企画したのが、「加賀温泉郷フェス」や「加賀ミリオネア」といった音楽イベントなんですよ。
 
畑山 素敵な企画だ。音楽の力で加賀温泉郷を元気にするんですね。
 
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吉田 2つ目は、自分自身に課したミッションをクリアすることです。まずは、日本一新しいことに挑戦し続ける旅館にする。そして、日本一働きたい旅館にする。今から5年かけて、これら2つのミッションを必ずクリアしようと思っています。例えば、今考えているのは企業コラボ客室です。企業様に自社商品を使って、一室プロデュースしてもらうんですよ。その企業を知ってもらうきっかけにもなるし、うまくいけば購買にもつながるかもしれません。
 
畑山 では、日本一働きたい旅館にするには、具体的にどのようなプランがありますか?
 
吉田 給与体系の見直しですね。業務内容のレベルに応じて評価を可視化したり、スキル給を支給したりといった仕組みをどんどん取り入れていきたいと思います。
 
畑山 歴史ある山代温泉という土地で、さまざまな困難に立ち向かい、ホテル百万石を新しい形で未来につなげようとされている吉田社長。そのお姿に、勇気をもらいました。吉田社長がつくるみやびの宿 加賀百万石、そして山代温泉の輝かしい未来が楽しみです!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
伝統と革新。加賀には長年にわたり受け継がれているさまざまな伝統文化があります。先人が長い歴史の中で培ってきた文化を継承していきながら、時代のニーズを見極め、新しいことに挑戦し続けることが仕事を楽しむ原動力になっています。
(吉田久彦)
 
 :: 事業所概要 :: 
  ■ 事業所名 山代温泉 みやびの宿 加賀百万石
■ 所在地 〒922-0242 石川県加賀市山代温泉11-2-1
■ 事業内容 ホテル・旅館の経営及び運営管理/レストラン・喫茶店の経営及び運営管理/スポーツクラブの運営
■ 設立 令和3年11月
■ 従業員数 100名
■ ホームページ https://www.kaga-hyakumangoku.jp
■ Instagram https://www.instagram.com/chaku100