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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ゴミ収集車の修理で
人々の暮らしを支える

 

今の日本に足りないのは笑顔だと教えられた

 
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医療施設に、無事100万円を寄付することができた
宮地 吉沢社長はゴミ収集車の修理を以前は「辞めたい」と思っていた、とおっしゃいました。現在のお気持ちはいかがですか。
 
吉沢 独立する前の私は、自分が楽しむことしか考えずに生きてきた人間でした。でも今は、誰かに「ありがとう」って言ってもらえる生き方に喜びを感じられるようになりました。だから、当初は辞めたかったこの仕事も、今はお客様に「ありがとう」と言っていただけることに、大きな喜びを感じています。気付けば、仕事のやりがいも180度変わっていましたね。
 
宮地 そのお気持ちは、娘さんにも伝わっているでしょうね。
 
吉沢 そうだと嬉しいですね。実は、タイの医療施設にはすでに100万円を寄付することができて、その資金で建てた病棟のオープニングセレモニーに招待され、娘と2人で出席してきました。娘に見てほしかったのは、日本がいかに恵まれていて、やろうと思えばなんでもできる環境かということでした。
 
宮地 現地の様子を知って、娘さんは何を感じてくれましたか。
 
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吉沢 「東南アジアには、日本よりもずっとものもお金も足りない環境で暮らしている人がたくさんいるけど、日本人より笑顔が多いのはなぜ? 日本のほうが不平、不満を抱いて生きている人が多い気がする」と言っていました。実際、現地では難民の人たちでさえ不思議なほど笑っているんですよ。今の日本に足りないのは笑顔だということを、私は娘から教えてもらったような気がします。そして、視野を広く持てば世界にはいくらでも夢や希望があることを、娘と同世代の若い人たちにも伝えたいと思いました。そのためにも、ぜひ同じ志しを持つ人たちに弊社のスタッフに加わってもらい、事業を拡大していきたいですね。
 
宮地 実をいうと私も中学2年のとき、一時不登校になったことがあるんですよ。当時は「生きていてもいいことがない。自分の人生はどん底だ」と感じていました。でも、今になって振り返ると、あの状況から立ち直った経験が生きる自信につながったのだと思います。娘さんにも自分らしく生きることができる場所は必ずあり、そしてその場所を見つけたとき、父親である吉沢社長に、心から感謝してくれると思いますよ!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
自分じゃないとできない行いで、人から「ありがとう」と言ってもらう。これが1番の楽しみです。どんな仕事でもこの感覚は共通していると思いますし、もっと「ありがとう」と言ってもらえるようになりたいですね。
(吉沢康弘)
 
 :: 会社概要 :: 
   ■ 社名 株式会社吉沢車輌
 ■ 本社 〒349-0115 埼玉県蓮田市蓮田4-122
 ■ 東京営業所 整備工場 〒190-1221 東京都西多摩郡箱根ヶ崎1307-4
 ■ 事業内容 ゴミ収集車のメンテナンス業務
 ■ 設立 平成27年6月
 ■ 従業員数 2名
 ■ フェイスブック https://www.facebook.com/yasuhiro.yoshizawa.7
 ■ メール yoshijk2@gmail.com