B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

ゴミ収集車の修理で
人々の暮らしを支える

 

電話1本でゴミ収集車の修理に駆け付ける

 
glay-s1top.jpg
メンテナンス器具を詰め込んだ車で修理に駆けつける
吉沢 そこで私が始めたのが、曜日や時間を問わず業者さんからのSOSにお応えするサービス。電話1本いただければ、壊れたゴミ収集車のあるところへ駆け付けて、すぐに修理をする事業です。
 
宮地 ゴミ収集車というのは、頻繁に動かなくなるものなんですか?
 
吉沢 エンジンが止まってしまうような故障より、ゴミを積み込む機械の部分がトラブルを起こして動かなくなることが多いんですよ。油圧系トラブル、電気系トラブル、機械部の破損、コンピューター制御トラブル、ゴミから出る水分が故障の原因になることもあります。
 
宮地 ああ、なるほど。普通の車とゴミ収集車の違いはそこにありますね! でも、そんな深刻な故障を現場ですぐに直すことができるのでしょうか。
 
吉沢 ええ、修理に必要な機材は私が全て持って行くので、応急処置のケースも含め95%は現場で直すことができますよ。あらためて車を工場まで持って来ていただくのは、よほどひどい故障の場合のみですね。
 
glay-s1top.jpg
宮地 考えてみればゴミというのは、生活していれば必ず出るもの。それをきちんと集めてくれる業者さんたちがいるからこそ、私たちの生活も成り立っているわけです。その車の故障を直してくれる吉沢社長は、まさに縁の下の力持ちですね!
 
吉沢 そう言っていただけると嬉しいですね! でも、日本は今でこそキレイですが、1964年の東京オリンピックの頃までは街にゴミが溢れていて、それをどう収集するかが大きな課題だったそうです。現在の東南アジアも同じ状況で、都心には高層ビルが立ち並んでいるのに、少し路地裏に行くとゴミが散乱しているんですよ。
 
宮地 それは、なんとか解決したい問題ですね。
 
吉沢 そうなんです。経済を発展させるには、ゴミを適切に処分できる体制は絶対に必要なものだと思います。私は日本の優れたゴミ収集のシステムを、世界の発展途上国に伝えたい。そういう思いもあって、今も頻繁に東南アジアを訪れているんです。