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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

楽しい旅をバスから演出
心遣いあふれる旅行会社

 
 
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さとう それって、番組名を覚えてらっしゃいます? 私も乗ったことがあるかも。
 
山下 北野武さんの 「風雲!たけし城」 という番組です。まあ、半分は待ち時間に出される弁当につられて(笑)、1ヶ月ほどやりましたが、あまりに時間が不規則で、「これじゃだめだ」 と思って止めました。
 いっぽうで、ちょうどその頃、中国や香港、台湾、韓国などから日本に来る観光客が増えていまして。特に、団体旅行ではなく、お金持ちが家族単位で来るようになったんですね。そうすると、当社の小さなバスでも送迎や観光の仕事を受けられるようになった。以来、外国人とのお付き合いが増え、それが今の仕事に繋がっています。
 
さとう 具体的には、どのような繋がりがありますか?
 
山下 彼らは独立心や上昇志向が強いので、いつの間にか大会社の社長になったり、大使館に勤めるようになった人が多いのです。今では各国の在日大使館から直接仕事をいただくことがあります。2年前に中国の胡錦濤国家主席が来日したときに関係者を乗せたマイクロバスは当社のものだったんですよ。ホテルニューオータニから何台もの白バイに挟まれて走り、迎賓館の中にも入りました。
 
 

バスにこだわる。お金をかける。

 
さとう 長い時間をかけ、多方面から信頼を寄せられたから、今の成功があるわけですね。それに、旅行やバスが本当に好きというお気持ちも大事なんだと思います。
 
山下 旅行もバスも大好きです。本当は自分がバスに添乗したいくらいです(笑)。 社員から止められているだけで。
 
さとう 社員の皆さんには、普段、どのような指導をされていますか?
 
山下 今の旅行業界は 『○○温泉・送迎付き・1泊7,000円~』 という安いツアーが多くなっています。100人お客様を集めても売上が70万円にしかなりません。「それなら、1泊3万5千円で20人のお客さんを集めたほうがいい」 という類の発想はよく話しますね。安売りで勝負せず、値段が高くても本当に良い所にお客様をお連れしたいと考えています。
 それと、バスにこだわります。さとうさんは、テレビの旅番組でロケに行って、古いバスに乗せられることはありませんか?
 
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さとう ありますね。そういうときはガッカリします。「プンプン」 もやっちゃうかも(笑)。 きれいなバスのほうがテンションが上がりますよね。
 
山下 当社はバスの内外装にはしっかりお金をかけます。目的地に着くまでも旅のうちですから、お客様にいい旅を楽しんでもらいたいんです。
 それに、実は運転士やバスガイドも、お客様以上にバスのことを気にするんですよ。古いバスに乗せられて、観光地で他社のきれいなバスの隣に停まると、「私たちのは汚いなぁ。恥ずかしいなぁ」 と落ち込んでしまうものなんです。
 
さとう 引率する側のメンタル面まで配慮されているんですね。