何事にも全力で取り組むという坪井さん。そのモチベーションはどこから湧いてくるのだろうか。
全力だからこそ得られるものがある
「成長したい」という思いが原動力になっています。どんな仕事であっても、必ず得るものがあるはずです。でもそれは、全力で取り組まないと得られないんですよ。何も考えずに流されるように仕事をするのと、何かプラスになるものを持って帰るという気持ちで仕事に取り組むのでは違いがありますよね。それは現役の頃から変わりません。僕と一緒のチームにいたことのある人は、「またあの人全力でやってるよ」って思っていたかも(笑)。
だからこそ、今はどんな仕事でもチャレンジしてみたいと思っています。今はまだ、自分がどの道に進むのかまったく決まっていない状態です。いろんな仕事を経験して、自分に合っているのは何なのかしっかり考えたいですね。その結果、もしかしたらサッカーの道に戻ることもあるかもしれません。
今後も仕事の大小に関わらず全力で取り組み、多くの経験を積んでいきたいです。一生懸命に取り組むからこそ、仕事の楽しさも感じられると思います。「楽しい」と「楽」はまったく違うもの。自分の成長につながるものを得て、仕事を楽しんでいきたいです。その結果、胸を張って「この道を進む」と言えるものに出合いたいですね。
(インタビュー・文 中野夢菜/写真 Nori/スタイリスト 鈴木肇)
坪井慶介(つぼい けいすけ)
1979年生まれ 東京都出身
福岡大学を卒業後、2002年に浦和レッドダイヤモンズに入団。ディフェンスの要としてチームを支え、同年のフェアプレイ賞、新人賞、ナビスコカップニューヒーロー賞を受賞した。翌年にはJリーグのベストイレブンに選出されたほか、日本代表にも初召集される。湘南ベルマーレ、レノファ山口FCへの移籍を経て、2019年に現役を引退。現在はタレントとして活躍の幅を広げている。
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(取材:2020年10月)