B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 

サッカーの素晴らしさを
情熱を持って伝えたい

 
サッカー解説者としてお茶の間の人気を獲得している松木安太郎さん。インタビューの中では、選手時代、監督時代、そして解説者として活動する中で、変わらず大切にしているのは「自分らしさを表現すること」だと語ってくれた。多くの素晴らしい選手や監督、解説者がいる中で、松木さん自身は“自分らしさ”を軸に活動していきたいのだと言う。そんな松木さんに、これまでの経験や解説者として心がけていることを詳しくうかがった。
 
 

解説を通じて自分らしさを表現

 
僕が解説の仕事を始めた頃は、今のようにサッカーに詳しい視聴者の方は少なかったんですよ。だから、観ている一人でも多くの方にサッカーの魅力を感じてもらえる解説をしようと思っていました。とはいっても、僕は解説について何か勉強をしていたわけではなかったので、とにかく現場で実践しながら学ばせていただいたんです。
 
最初に意識したのは、選手の名前と背番号を口に出すこと。以前、僕がまったく知らない競技をテレビで観戦していたときに困ったのが、名前と顔が一致しないため、どのプレーをしたのが誰なのかもわからないことでした。何かのプレーについて説明するとき、背番号と名前を言うだけで、どの選手のどのプレーについて話しているのかわかります。まずは「誰がどこで何を」という部分を理解してもらうのが、その競技を観戦して楽しむために必要な一歩目ではないでしょうか。
 
僕は解説者としてお仕事をいただく前には、サッカーの監督やコーチも務めていました。指導者と解説者の大きな違いは、指導者は過去のプレーの分析や、これから起こるプレーを予想し対策を立てるのに対し、解説者は現在行われているプレーの説明をするという点です。短い言葉でわかりやすく伝える必要があるので、常により噛み砕いて解説できるよう心がけています。
 
選手時代や指導者時代もそうだったように、僕は解説という仕事を通じて自分らしさを表現したいと思っています。僕にとって自分らしさとは、“情熱”です。僕より素晴らしい解説者の方はたくさんいらっしゃいます。その中で、“情熱”が感じられる解説者としてイメージしてもらえたら嬉しいですね。そして、少しでも多くの方に「またサッカーが観たいな」と思ってもらえるよう、努力を続けていきます。
 
 
 
 
 

スペシャルインタビュー ランキング