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スペシャルインタビューSPECIAL INTERVIEW

 
ハワイで暮らしていたときに受けたスカウトをきっかけに、アイドルとしてデビューすることになった早見さん。単身で日本に帰国することに迷いはなかったのだろうか。
 
 

10代だからこそ突き進めた道

 
もちろん、家族と離れて過ごすことに「寂しい」という気持ちはありました。ただ、先のことはあんまり考えていなかったんですよ(笑)。「歌手として活動できるなんて楽しそう!」という思いだけで、好きなことに続く道へ飛び込みました。
 
大人になると、行動に対するリスクを考えられるようになります。でも、それを考えずに「おもしろそう!」とアイドルの仕事に飛びつけたからこそ、今の私がいるんですよね。10代の魅力って、その思い切りの良さだと思います。
 
先々の見通しやリスクは、特に20~30代の頃によく考えていましたね。今思うと、大人の仲間入りを果たし、少し背伸びをしていたのかもしれません。でも、今ならまた10代の頃のように“好きなこと”に向かってただ飛び込むこともできそうです。年を重ねて、根性とずうずうしさを手に入れましたからね(笑)。こういった心境の変化を自分で感じると、年をとるのも悪くないなって思えますよ。
 
 
ハワイで培った語学力を活かして海外絵本の翻訳を行ったり、子育ての体験をエッセイにしたりしている早見さんは、好きなことと仕事を自在につなぎ合わせているように見える。そんな早見さんに、どのように活動の幅を広げてきたのかを聞いた。
 
 

夢や目標は口に出すこと

 
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私も夫もバイリンガルであるため、長女が生まれたとき、多くの方から「娘さんはバイリンガルに育てるんですか?」と聞かれました。何か特別な教育をしようとは考えていなかったのですが、そんなにみんな気にしているなら、バイリンガルになれるように育てようと思いまして。でも、実はそんなに簡単なことではないんですよね。だから言語学の専門書を読むなどして勉強しました。
 
そうした活動をしていたところ、出版社の方から「子育ての本を出しませんか」とお声をかけていただいたんです。自分の夢や興味を持っていることは、日頃から口にするべきだと実感しましたね。口に出すことで「夢を叶えるためにはこういう行動をとらなければ」と認識することができますし、それを聞いた方との巡り合わせがあり、新しいチャンスをつかめることもありますから。
 
実際に子育てをしている最中は、本当に多くの方に支えてもらいました。子どもを預ける保育園が見つからないときは、所属事務所の社長の奥様が私の仕事中に娘の面倒を見てくれました。また、毎週レギュラー出演していたテレビ番組では、収録中にプロデューサーの方が娘と遊んでいてくれたんです。1人では仕事と育児の両立はできていなかったでしょう。私が学んだ子育ての秘訣は、頼れる人がいたら頼る、というものです。