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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

寄り添い答えを引き出し
中小企業や起業家を支援

 

クライアントが自ら答えを出せるよう導く

 
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タージン 大手食品メーカーから誘われたきっかけは何だったのでしょう?
 
匂梅 ある展示会でその会社の専務取締役の方とご縁ができ、いろいろとご相談に乗るうちに信頼していただき「あなたに適任の仕事があるから、ぜひ来てほしい」とお声がけいただいたんです。入社後は、まず機能性食品の原材料の新規開拓に取り組みました。その後、さまざまな業務に携わり、最後の8年間は品質保証部に所属し、社員一人ひとりが「品質価値の向上」を自分ごととして捉えられるよう、人材育成にも力を入れましたね。おかげさまで、多くの方の協力を得ながら、定年まで役割を果たせたと思っています。
 
タージン 匂梅代表の実力が伝わってくるお話です。ちなみに、定年後の独立は昔から考えておられたのですか?
 
匂梅 はい。そのために会社員時代に中小企業診断士の資格も取得しました。ただ、当初は雇用延長制度を利用して65歳まで働くつもりだったんです。
 
タージン 定年で独立することにしたのは、何かきっかけがあったようですね。
 
匂梅 妻に「雇用延長制度を活用しようと思う」と伝えたんですよ。てっきり、喜んでもらえると思ったら「本当にそれでいいの? 自分が思っているほど残りの人生って長くないですよ。『あの時思い切って独立していたら良かった』って言葉をあなたから聞きたくありません」と言われたんです(笑)。その言葉で決心しました。
 
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タージン 素晴らしい奥様ですね! 奥様の後押しもあり、独立して起業されたプラムセントコンサルティングさんの特色についても詳しく教えてください。
 
匂梅 これまで流通全般、いわゆる川上から川下までを経験し、営業・マーケティング・品質保証といった幅広い業務に携わってきました。その中で培った知識やサポート力を活かしながら、中小企業や起業家の支援を行っています。個別のコンサルティングはもちろん、国家公務員や民間企業向けの研修講師としても活動しており、行政の支援機関でも幅広い分野で企業の成長をサポートしていますよ。
 
タージン 行政の取り組みにも携わっておられるんですね。匂梅代表のコンサル力が高く評価されている証でしょう。サポートする際に心がけていらっしゃることは?
 
匂梅 傾聴です。クライアント自身の中に必ず答えがありますので、それに気付いてもらえるよう導いていきます。私が答えを出すのではないんですよ。