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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

発想力をいかした対応で
多彩に活動する運送会社

 

ドライバーの顔と名前で新たな仕事を得る

 
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クリス ご自身がコロナ禍の影響で苦しい経験をしたからこそ、他の人も安心して働ける場所を用意したいという使命感や熱い気持ちが伝わってきました。その中で、玉寄代表がスタッフを育成する際にどのような点を重視しているのかもお聞かせください。
 
玉寄 最終的には自立して、自ら仕事をつくれるスタッフになれるようにと伝えています。そのためにも、清潔感のある身だしなみや礼儀作法などを意識し、第一印象を良くすることが大切です。また、業務の中で改善したほうが良いと思うことや、お客様とのやりとりの中でスタッフ自身が受け入れられないと思うことなどがあれば、私に気軽に相談してほしいと伝えています。そのうえで、スタッフと一緒にお客様に喜んでいただくための工夫や仕組みづくりをしていくんです。その結果、スタッフの顔と名前をお客様に覚えていただき、お客様からの信頼を得られれば、スタッフたち自らがご依頼や案件を請け負えるようになると考えています。
 
クリス お客さんから「この人に仕事を頼みたい」と思ってもらえるための取り組みなんですね。
 
玉寄 ええ。それにお客様との信頼関係の構築は、スタッフ自身の働きやすさにも影響してきます。例えば、お弁当を配送してほしいという荷主様の中には、「お弁当の種類を覚えて配送先のお客様に伝えてほしい」などのように、本来の配送業務外の依頼をドライバーにすることもあるんです。それが苦にならないスタッフもいれば、当然ながら苦手なスタッフもいます。そこで私はスタッフに対して、難しければ無理せずに断っても良いと伝えているんです。
 
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クリス お客さんとの信頼関係があるからこそ、本来の業務内容とは異なる難しい要望を適切に断ることができるわけですか。
 
玉寄 そうなんです。その場合、私がお弁当の種類を記載したチラシをつくって配送先のお客様に配布するなど、荷主様に対して「このようなオペレーションなら対応できますよ」と交渉します。そんな風に何かあっても私がサポートしますので、スタッフたちには自分自身の判断でお客様に向き合って経験を積んでほしいと思いますね。
 
クリス 玉寄代表がサポートしてくれるとなれば、ドライバーのみなさんも安心して仕事に取り組めると思いますよ!