特性のある子どもたちに
優しく寄り添う支援塾「コスモス」
不登校は決して悪いことではない

米澤 子どもたち一人ひとりの特性や考え方を、よく理解してあげることですね。そのために当塾を訪れた子どもたちに、温かいうどんを食べてもらってから、しんどかったお話を聞くこともあります。お腹も心もほっこりと満たされれば打ち解けやすくなりますからね。そして、1時間ほど学習したら、必ず30分間はマインクラフトやボードゲーム、遊びの時間を設けるなどして、メリハリをつけた学習支援を行うようにしています。書きの苦手な子が多いので、パソコンの学習アプリも併用しています。
畑山 最初にもおっしゃっていたように、自閉症や発達障害を抱えている子どもたちも、自身が得意な分野で才能が開花することもあるでしょうから、まずは周囲の大人がその特性を理解してあげるのが大事ですよね。
米澤 本当におっしゃる通りだと思いますね。当塾でも、中学三年間、不登校で、その間にプログラミングに精通していた生徒がいまして。その生徒自身、大学進学は無理だと言っていたものの、通信制高校を卒業したのち、得意なプログラミングのスキルを活かして、一芸入試で大学の電子工学科に進学したんです。ほかにも、ADHDで集中力がない子どもが、初めて塾でカリンバに触れてからわずか半年ほどで『エリーゼのために』をピアノで弾けるようになったというケースもありましたね。
畑山 実は私も少年時代はずっと野球をしていて、高校も野球の特待生として入学しました。ところが、部活の上下関係になじめず断念してしまったんです。その後、今度はボクシングに打ち込むようになりまして。周囲の人たちからは成功するわけがないと思われていたものの、私は絶対に世界チャンピオンになるんだと信じて練習に明け暮れ、その結果として夢を叶えることができました。

畑山 ありがとうございます。今振り返ってみると、当時は異常なほどの執念を抱いていましたね(笑)。ただ、そのように勉強などで挫折してしまって不登校になってしまう子どもも多いのではないでしょうか。
米澤 そうです。不登校になる理由は、いじめなどが原因となる場合もあるものの、漢字の書き取りができないなどの学習障害を持つケースも少なくありません。でも最近では、合理的配慮によって漢字が書けなくても専門教育を受けられたり、大学に進学できたりする体制が整えられつつあります。今後はさらに活動の幅を広げ、不登校や引きこもりの子どもたちに学習アプリやオンラインでのサポートを行うなどしていきたいですね。そして「不登校が決して悪いわけではない」「学校だけが学ぶ場ではない」という認識や理解をより一層、広めていきたいと思います。
畑山 お話をうかがって、米澤代表の取り組みが豊富な知識と経験に裏打ちされていることがよくわかりました。私が野球ではなくボクシングで活躍できたように、どんな人でも得意分野で成功する可能性は必ずあります。これからも、誰にも理解されず生きづらさを感じている子どもたちが自信を持って活躍できるよう、支えていってくださいね!
「仕事を楽しむ」とは‥
子どもたちの才能が開花し、夢や目標を叶える姿を見届けることですね。それがこの仕事の大きな楽しみです。
(米澤るみ)
:: 事業所概要 ::
■ 事業所名 | 支援塾コスモス | |
■ 所在地 | 〒617-0824 京都府長岡京市天神4-11-19 | |
■ 事業内容 | 放課後等デイサービス/不登校や発達障害の児童に向けたサポート・カウンセリング/企業様への社員カウンセリング | |
■ 創業 | 2016年4月 | |
■ ホームページ | https://www.rumi-usagi.com | |
https://www.instagram.com/rumi_cosmos/ | ||
https://www.facebook.com/p/100012446079740/?locale=ja_JP |