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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

障がい者の自立を支える 通過型のグループホーム
株式会社ボナリベ/メゾン・ド・ボナリベ 代表取締役 大河原慈敦

 
プロフィール (おおかわら やすのぶ)東京都出身。社会福祉士の仕事経験を積んだ後、青年海外協力隊としてアフリカ・ベナンで、2年間ボランティア活動に従事。帰国後、2023年に(株)ボナリベを設立し、翌年5月に通過型グループホーム、メゾン・ド・ボナリベ、10月には相談支援事業所ボナリベを立ち上げた。障がい者の社会的自立を目指し、生活力・コミュニケーション力など社会で生きていくために必要な力を養い、利用者一人ひとりに合致したサポートを提供している。
 
 
 
福祉に携わる者として、できないことに寄り添う姿勢は大切だ。しかし、より重要な課題は、できないことをできるように導くサポートなのではないか。そのように、株式社ボナリベの大河原慈敦代表取締役は考えている。“できない”は固定観念に過ぎず、視点を変えれば“できる”ことが増えるはず。そのために福祉業界外に目を向け、そのアイデアを積極的に取り込み、通過型グループホーム、メゾン・ド・ボナリベを運営している。
 
 
 

「ボナリベ」と迎えてくれるグループホーム

 
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インタビュアー 春香クリスティーン(タレント)
春香クリスティーン(以下、クリス) 本日はグループホーム、メゾン・ド・ボナリベを運営されている株式会社ボナリベの大河原社長にお話をうかがいます。ホームページを拝見すると、通過型グループホームとありました。どのような特徴があるのでしょう?
 
大河原 通過型というのは東京都の制度で、滞在できる期間が2~3年と定められているグループホームのことです。当事業所では一人ひとりの利用者様に寄り添い、最終的に自立して一人暮らしができるようにさまざまなサポートをしていきます。
 
クリス なるほど。「ボナリベ」って、確かフランス語ですよね? 
 
大河原 さすがクリスさん、よくご存じですね。「ボナリベ」は、アフリカでは、「ようこそ」や「おかえり」という意味で使われるんですよ。実は、青年海外協力隊として2年間、アフリカのベナンでボランティア活動の経験がありましてね。毎日疲れて帰ってくると、近所のおばちゃんたちが「ボナリベ!」と言って迎えてくれる。それが忘れられなくて、社名もグループホームも「ボナリベ」と名付けたんです。
 
クリス 「おかえり」と迎えてくれるグループホームが、ボナリベなんですね。ほっとする素敵なキーワードです。