
インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
金森 ありがとうございます。1967年に父が創業した弊社では、ゲージ、治具などの金属部品や金型を設計から製作まで一貫して手がけています。子どもの頃から仕事を手伝っていた私も大学卒業後は弊社に入社し、26歳で舵取りを任されました。その後、一度は別会社を興したものの弊社と統合し、現在は父の後を継ぎ経営にあたっています。
狩野 その間の事業拡大は目覚ましいですね。きれいな工場にも驚きました。
金森 おかげさまで1993年に法人化し、2009年に槙島町に工場と本社を移転、さらに2016年には石川県能美市にも事業所を新設しました。工場はご覧の通り「町工場は汚い」というイメージを覆す近代的な環境です。最新設備を導入し、自動車や薬品など日本を代表するメーカーさんとお取り引きを続けています。もちろん職人から叩き上げてきた私も現場の第一線に立ち、年季の入った技術はまだまだ誰にも負けません。
狩野 清潔な工場は若いスタッフの皆さんも喜ぶでしょう。さらなる挑戦も見逃せません。その点について、営業次長の紀本洋志さんにうかがいましょう。
紀本 それがこちらの「将棋セット」です。半世紀を超える歴史で培った技術力を活かして自社製品に挑もうと、社員からアンケートをとり、金属で将棋の盤と駒をつくることに。将棋が大好きな私がリーダーとなり、アルミニウム合金で将棋セットを開発するプロジェクトを立ち上げ商品化しました。
狩野 アルミならではの光沢がある将棋の盤と駒は、スタイリッシュですね。

狩野 見栄えのいい盤と駒は、将棋大会の優勝記念品にいいですし、海外の方にはインテリアとしても魅力的でしょう。私も欲しくなってきました。
金森 そう言っていただけると嬉しいです。日本の伝統と金属加工の技術を融合させた将棋セットをきっかけに、今後も続々とオリジナル製品を世に送り出すため、若手をどんどん採用したいと考えているところです。社員は随時募集中ですので、ご応募をお待ちしています!
狩野 見事な設備とチャレンジ精神で、若い人たちにものづくりの楽しさやかっこよさを伝えてください。新商品にも期待しています!
「仕事を楽しむ」とは‥
仕事を楽しむという感覚はないものの、やはり、ものづくりが好きというのが根底にあるので、好きなことを仕事としてずっと続けていられることは幸せなことだと思いますね。
(金森勇)