
インタビュアー 春香クリスティーン(タレント)
固本 はい。私たちは障がいのある方が工賃を受け取れる生産活動として、農業用ロボットの遠隔操作による野菜の栽培や、アミューズメント施設向けスロットマシンの不具合検査など、特徴のある就労機会を提供しています。農業用ロボットはアメリカ企業がつくったものをベースに、私が代表を務める合同会社LTF(エルティーエフ)のエンジニアが将来の社会実装に向け、急ピッチで開発、改良を進めているんです。
クリス 室内にゲーム機やPCが並んでいて、入ってきた瞬間から驚かされました。なぜこのような生産活動を始められたのですか?
固本 この場所はもともと、海外カジノの機械メーカーの事務所だったんです。私もその会社で経営企画を担当していました。しかし、コロナ禍の間にカジノ産業が一時的に停滞したことから、新規事業として着目したのが障害福祉サービスだったんです。そして、兵庫県姫路市の行政が地元で取り組むスマート市民農園事業に参画し、障がいのある方たちに農業体験を提供していく中で、次なる活動として就労継続支援にも事業を広げることにしました。
クリス なるほど、だから福祉とゲームやロボットが結び付いたんですね! 農園が兵庫県にあると聞いてまたびっくりしています(笑)。遠隔操作でどのくらいの作業ができるのか気になりますよ。
