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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

障がい者自身が運営する
障害福祉サービス事業所

 
 
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狩野 畑山理事長はご自身の経験もあって、健常者と障がい者双方の気持ちを理解できる方だと思います。そんな畑山理事長が自ら、障がい者を取り巻く問題を世間に訴えかける活動は、社会的意義が大きいと感じますね。こちらでは、どのような業務を行っているんですか?
 
畑山 当事業所では入浴、食事、排せつといった日々の生活を助ける生活介護や、雇用されて働くことが困難な方に就労機会を提供する就労継続支援B型、さらには日中一時支援や相談支援といった業務を行っています。実は当事業所の職員には、私以外にも障がいを持つ当事者の方がいるんですよ。
 
狩野 先ほども「障がい者の方と一緒に事業所を運営したい」とおっしゃっていましたよね。
 
畑山 はい。私がB型事業所を設立した際、右手だけで荷物を持つなど日常の動作に悪戦苦闘している様を見かねてか、精神障害や知的障害といったハンデを抱える方、いわば身体は元気な利用者の方が親切にも手伝ってくださったことがあったんですよ。そこで私は、事業所が一方的に障がい者を支援するのではなく、みんなで助け合うことが大切なのではと思うようになりました。そこで、誰かに助けてもらうだけでなく、自分自身も人の助けになることで成長し、自立した生き方を目指す事業所にしたいと考えたんです。
 
狩野 利用者とスタッフがお互いに助け合うという形は、より対等なイメージになりますね。今後の目標も教えてください。
 
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畑山 当事業所を多くの方に知っていただきたいです。そのうえで、スタッフも利用者様もみんなが毎日笑って過ごせる素敵な事業所にしたいと思います。それから、「障がい者の障がい者による障がい者のための福祉」を実現していきたいです。私は、障がい者も自身のことは自身で決めるべきであると思っています。それに私自身、障がいがあるからできないと最初から諦めるのではなく、何事にも挑戦していきたいんです。最近では、ドローンの操縦資格試験も受けたんですよ。
 
狩野 その挑戦心と行動力は本当に素晴らしいと思います。
 
畑山 ありがとうございます。これからもさまざまなことに挑戦できる事業所であるために、私も率先して挑戦を続けていきます。そして、自立に向けた一歩を踏み出したいと考えている利用者様に、ぜひ当事業所にお越しいただきたいですね。
 
狩野 ご自身の障がいを受け入れながら、できることに全力で取り組み、行動し続ける畑山理事長の姿勢に勇気をもらいました。これからも事業所のみなさんで協力し、支え合っていってください!
 
 
 
「仕事を楽しむ」とは‥
これまで、いろんな人との出会いやご縁に助けられてきました。私自身もこの仕事を通して、たくさんの人を支えていきたいですね。
(畑山哲人)
 

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