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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

障がい者自身が運営する 障害福祉サービス事業所
特定非営利活動法人ベンチマークぷらす 理事長 畑山哲人

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 就労継続支援B型事業所を運営する、特定非営利活動法人ベンチマークぷらすさん。畑山理事長ご自身も障がいを抱えながら事業所を運営しているそうですね。
 
畑山 ええ。私は38歳のときに脳出血を発症して、約2ヶ月の間、生死の境をさまよいました。幸い一命はとりとめたものの、左半身麻痺の後遺症が残ってしまったうえ、高次脳機能障害も重なって当時の記憶がほとんどないんです。
 
狩野 壮絶な経験をなさったんですね・・・。そこから現在の事業を行うまでのご経歴を教えてください。
 
畑山 当時、私は半身の麻痺を抱えていたものの、早く仕事に復帰したいと思い、雇用契約を結べる就労継続支援A型事業所に入所しました。実は、その事業所を運営する代表が社会貢献を目的に起業する、いわゆる社会的起業家だったんです。その中で私は、事業所の利用者としてだけでなく、同じ障がい者の方々と一緒に事業所を運営してみたいと思うようになりました。そんな時に代表から「起業してみないか」と声をかけていただいたんです。そして、その代表のもとで事業所の運営を学び、2015年に当法人を設立しました。
 
狩野 素敵な出会いがあったんですね。それにしても、障がい者の方が自ら福祉サービスを提供している事業所は珍しいと思います。
 
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畑山 そうですね。実際、開業時に役所を訪れたときは、職員の方に驚かれました。しかし、障害によって身体がうまく動かせなくなったとしても、こうして話すことはできるようになりましたからね。それなら自ら表舞台に立つことで、当事者としての目線から社会に向けた問題提起をできればと思い、起業を決意したんです。