八重樫　事業所内を見学して、子どもたちがわくわくできる場所になるよう考えていらっしゃることがよくわかりました。平川代表の仕事の原動力は、ここを訪れるお子さんたちの笑顔なんでしょうね。
 
平川　おっしゃる通りです。とにかく子どもたちに楽しんでもらいたくて、こちらに駄菓子屋までつくってしまいました。
 
八重樫　これはかなり本格的だなぁ！　懐かしいです。私も小さい頃は近所の駄菓子屋にしょっちゅう通っていましたから（笑）。
 
平川　八重樫さんもですか。実は私も常連だったんです（笑）。今は、なかなかこういう駄菓子屋さんってないですよね？　そのせいか、子どもたちだけでなく親御さんや地域のシニアの方々にも楽しんでいただけているようです。地域の方々を含め、みんなが安心して遊べる場所をつくりたいという思いもあったので、そうした場になれていることが嬉しいですね。
 
八重樫　子どもたちだけでなく、地域のことも考えて事業を運営しているわけだ。素晴らしいと思います。平川代表は初めから福祉関係のお仕事をされていたんですか？
 
平川　いえ、もともとはプロゴルファーを目指し、研修生として活動していました。
 
八重樫　アスリートでいらっしゃったんだ！
 
平川　ただ、途中で腰を痛めてしまい、その道は断念せざるを得なくなってしまったんです。そこからいくつかの仕事を経験するうちに、知人から福祉の仕事のアルバイトに誘われましてね。働いているうちにおもしろくなってきて、福祉業界に転職したんです。7年ほど働いて、自分の理想とする福祉の仕事をしたいと強く思うようになって独立し、放課後等デイサービスを立ち上げました。
 
八重樫　平川代表の理想の福祉を叶える場所がPASSO八王子というわけですね。先ほども言ったように、遊べる道具がたくさんあるから、どんな子も自分なりの“楽しい”を見つけられそうです。
 
平川　そうであってほしいです。子どもたちが遊びから得られるものって、すごくたくさんありますからね。