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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

素材と製法にこだわった 枚方の人気タルト専門店
株式会社Wazm1/TARYUTO オーナー 本村和也

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
プロフィール 大阪府出身。学業修了後、屋根工事の職人となる。父が倒れて食事もできなくなったときに、妻のつくったアップルタルトだけは喜んで食べたことから、タルト専門店の立ち上げを決意した。アップルタルトや日替わりのフルーツタルトのほか、顧客の声に応えて焼き菓子やスープなども提供。能登半島地震の被災地でタルトを配るなど、ボランティア活動にも力を入れている。
 
 
 
大阪府枚方市に誕生した話題のタルト専門店。それがTARYUTO(タリュト)だ。同店のオーナーおよび、経営する株式会社Wazm1(ワズミ)の代表取締役を務める本村和也氏は、妻のレシピを基にしたタルトで起業を決意。店長の上田千歳氏、顧問の橋本千寿氏、そして、スタッフやタルトを愛してやまない数多くの顧客に支えられていると感謝の言葉を口にする。ボランティアにも力を入れ人気急上昇中の同店は、間もなく大手百貨店にも出店するなど飛躍の時を迎えていた。
 
 
 

夢で見た龍から名付けた枚方のタルト専門店

 
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インタビュアー 矢部美穂(タレント)
矢部 大阪府枚方市のタルト専門店、TARYUTOさんにお邪魔しています。店長の上田千歳さん、顧問の橋本千寿さん、そして、運営する株式会社Wazm1の代表でオーナーの本村和也さんにお話をうかがいます。さっそく本村代表のプロフィールを教えてください。
 
本村 枚方で生まれ育った私の本業は、屋根工事の職人なんですよ。タルト専門店を始めたきっかけは、以前、父が病気で倒れたことです。食事もできなくなったときに、妻の得意料理だった大好きなアップルタルトなら口にできるのではないかと考え、つくってもらいました。すると父はおいしいと言いながら食べてくれたんです。やがて、私の頭の中にタルト専門店を立ち上げる意欲が芽生えたんですよ。
 
橋本 職人としての本村は、2018年、大阪北部地震や台風21号の被害が発生したときに、無料で屋根の修理をするなど奮闘していました。でも、こんなことしかできないのかと悩んでいたと聞いています。そこで、タルト専門店を開業すればいざというときの避難場所になるし、タルトを無料で配るなど、被災者を勇気づけることができると考え、私が運営をサポートすることにしました。
 
矢部 なるほど。一般的なスイーツショップの枠を越え、人を幸せにするスイーツの力で困っている人の役に立ちたいという熱い思いが詰まったショップなんですね。
 
本村 ええ。店名のTARYUTOは当店の看板商品「龍(アップルタルト)」から名付けたものです。ある日、私は亡くなった父と川で釣りをする夢を見ました。すると父が釣り上げた魚がたちまち龍に姿を変え天に昇って行ったんです。目が覚めた瞬間、私は妻のアップルタルトを「龍」と名付けタルト専門店を開業すると決めました。
 
矢部 とても縁起が良いご利益のある名称ですね。まさに枚方のパワースポットですよ。