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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

笑顔と美を届ける 介護美容のエキスパート
介護美容 陽だまり 代表 古河真利

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
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インタビュアー 濱中治(野球解説者)
濱中 兵庫県を中心に大阪や京都などで介護美容事業を手がける陽だまりさん。私も最近、介護美容という言葉を耳にする機会が増えたように感じます。実際どのような内容なのですか。
 
古河 介護と美容の専門家であるケアビューティストが自宅や介護施設にうかがい、利用者さんにメイクやネイル、肌や身体の状態に合った美容ケアを提供する保険外サービスです。
 
濱中 古河代表が介護美容を始めたきっかけは何だったんですか。
 
古河 私はもともと工場で働いていました。コロナ禍でリストラに遭い、なんとかしなくてはと困っていたとき、SNSで介護美容の広告を見つけたんです。実は以前、結婚していた時、義母の癌が見つかり介護、看取りを経験したんです。義母にはできる限りのことをしてあげたかったのに、仕事や育児と両立しながらだったので満足のいくケアができなかったことに悔いが残っていました。だから広告を見たとき、直感でこの仕事をしたいと思ったんです。
 
濱中 お義母さんへの思いがこの仕事につながったのですね。とはいえ、業種を変えるわけだから勉強が必要だったでしょう。
 
古河 はい。専門学校に通い、それ以外にも福祉車いす着付け師やガイドヘルパー、メディカルアロマセラピストなどの資格をたくさん取得しました。私は幼少の頃から身内の介護や看取る経験もしてきたので、高齢者さんに関わる仕事にはまったく抵抗がなかったですし、今は介護美容の魅力にどっぷりはまっています。
 
濱中 育った環境でのご経験もあって、今の仕事を天職と感じられているのでしょうね。このアルバムのビフォーアフターの顔写真を拝見すると、皆さん素敵な表情をしていますよね。
 
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古河 そうなんですよ。メイクをすると認知症の方でも前をしっかり向いてキリっとされて、施設のスタッフさんたちもびっくりしています。
 
濱中 この変化は本当にすごい! 実は父が他界したとき、遺影用の写真を探すのに苦労したんです。こういう素敵な写真があったら最高だっただろうなぁ。
 
古河 ありがとうございます。こんな風に丁寧なメイクをして写真を撮ったことは今までに一度もないと、涙を流して喜んでくださる利用者さんも多いんですよ。