B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

従業員の介護離職を防ぐ 産業ケアマネの両立支援
株式会社介護屋山﨑 代表取締役 山﨑理央

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 畑山隆則(元ボクシング世界王者)
畑山 奈良市を拠点に、居宅介護支援事業所「つむぐみらい」を運営されている株式会社介護屋山﨑さん。まずは、居宅介護支援の内容について教えていただけますか。
 
山﨑 居宅介護支援は、介護を必要とする方とそのご家族を支援することです。介護のプロであるケアマネジャーが関係機関と連携しながら、最適なケアプランを作成し、ご本人が自分らしい生活を送れるように支援します。
 
畑山 最適な介護サービスを受けられるように、そしてご家族の負担も減らせるように、両方をサポートされているんですね。
 
山﨑 はい。介護について知りたい、ヘルパーさんやデイサービスを利用したい、介護施設を紹介してほしいなど、さまざまなご相談に対応しています。他のサービスが併設していないケアマネジャー専門の事業所として公正中立な立場からサポートできる点が、つむぐみらいの強みです。
 
畑山 山﨑社長がこの事業を始めるまでには、どのような経緯があったのでしょう?
 
山﨑 私は21歳の頃から介護業界一筋に歩み、約20年介護現場に携わってきました。その中で、ご利用者だけでなく介護を担うご家族も介護に苦しんでいる現実を知ったんです。だから、ケアを受ける人はもちろん、ケアをする人も支えたいと考え、2024年2月に弊社を設立しました。
 
畑山 現代は、かつてのように家族だけで介護を担うことが難しくなっていますよね。そのリアルに直面したことが起業につながったわけだ。
 
山﨑 そうです。弊社ではケアマネジャーの他にも、産業ケアマネとして、働きながら介護をするビジネスパーソンの「仕事と介護の両立サポート」を行っています。
 
glay-s1top.jpg
畑山 家族の介護のために仕事を辞めてしまう、いわゆる介護離職が増えていると聞いたことがありますよ。そうならないようにサポートをすることが、産業ケアマネさんの役割の一つなのでしょうか。
 
山﨑 おっしゃる通りです。産業ケアマネは、「ケアマネジャーを紡ぐ会」の民間資格なのですが、介護を担っても安心して仕事との両立ができるように支援する専門家です。企業向けに福利厚生の一環として、介護離職を防止するためのプログラムを提供しているほか、介護は個別性が非常に高いので、従業員への個別相談支援も行っているんですよ。