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経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

物と思いを循環させる 地元に強い買取サービス
ハローリユース 代表 川野省吾

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
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インタビュアー 狩野恵輔(野球解説者)
狩野 兵庫県加古川市で買取サービスを手がける、ハローリユースさん。川野代表の歩みからお聞かせください。
 
川野 若い頃はバンドを組んで東京で音楽活動をしていました。自分の好きな音楽をやることとプロとして楽曲を提供するという理想と現実のギャップが大きく、心機一転、名古屋に引越しをすることにしたんです。それまでの音楽活動で使っていた楽器や機材、CD、本といった大量の物を持って行くわけにはいかず、当時まだ走りだったネットオークションに出品することにしました。愛着のある物ばかりでしたので、購入者さんに「ありがとう」「良い商品ですね」などと言われて嬉しかったんです。物の良さを理解してくれる人に買ってもらったのをきっかけに、買い取りの仕事の存在を知りました。この道に入ったのは、それがきっかけですね。
 
狩野 自分が大切にしていたものが、その価値のわかる人の手に渡るのは、売り手も買い手も幸せでしょうね。物もまた別の持ち主のところで新たな意味や価値が吹き込まれていくんでしょう。加古川へは、どのようなきっかけで移られたんですか?
 
川野 名古屋で買取サービスを手がけていたときに、広告を出したほうが良いと判断しまして。いつか地元の加古川に帰りたいと思っていたので、広告費を使うなら帰ってからにしようと決めました。思い立ったらすぐ行動したいタイプなので、その日のうちに「明日帰ります」と実家に伝えたんですよ。
 
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狩野 それはすごい行動力ですね! ご両親も驚かれたでしょう。ハローリユースさんを営んで何年ほどになるのですか?
 
川野 かれこれ15年になります。名古屋で約5年、加古川で約10年です。現在では買取サービスに加えて、遺品整理や生前整理も手がけています。昨今は高齢化の影響で、そうしたご相談が増えていますね。実は、私は昔から器用貧乏と言われることが多く、一つのことに特化した強みがないと思っていました。ですが、この仕事ではあらゆる分野の知見があることが強みになります。自分の器用貧乏が活かされていると感じますね。