B+ 仕事を楽しむためのWebマガジン

経営者インタビューEXECUTIVE INTERVIEW

中小企業を全力支援 事業承継の課題を解決へ
あすなび経営合同会社 代表 楠見賢二

※営業目的のお電話は固くお断りいたします。
 
glay-s1top.jpg
インタビュアー 石黒彩 (元モーニング娘。)
石黒 大阪府高槻市に拠点を置くあすなび経営合同会社さん。楠見代表は中小企業診断士として、悩める経営者のサポートを行っているそうですね。まずは、楠見代表のプロフィールを教えていただけますか?
 
楠見 同志社大学を卒業後、父が経営していた建設会社に3年勤めてから、産業翻訳を行う上場企業に営業として入社し、10年後には取締役に就任しました。その後は、当該翻訳会社の完全子会社の設立に尽力し、2018年から代表取締役を務めていたんです。その間に中小企業診断士の資格を取得したこともあって、今年2024年6月に同社を円満に退任し、7月からは「あすなび経営」を設立し新たな挑戦に踏み出しました。拠点の高槻市は私の出身地でもありまして、前職では東京に単身赴任していた期間が長く、子どもたちの成長を近くで見守ることができなかったんです。そろそろ大阪に戻ってきたい気持ちもあり、退任を機にこの場所で開業することにしました。
 
石黒 大企業と中小企業の両方に所属された経験をお持ちで、それぞれの経営にも携わってこられたんですね。中小企業の経営支援をやっていこうと思った動機はなんでしょうか?
 
楠見 自分も50代半ばを迎え、今後の生計を立てる道として中小企業診断士の資格を活かそうと思ったのが一つ。それと、最近になって父から「あの時お前が自分の後を継いでくれていたら、会社を畳まずに済んだかもしれない」と言われたことがずっと頭に残っていまして・・・。父の会社は本人が引退後、私の妻がしばらく経営を引き継いだ後に廃業せざるを得なかったものですから、父の本音に触れていろいろ考えさせられたんです。
 
glay-s1top.jpg
石黒 中小企業を2代目、3代目に引き継ぐ難しさも、実体験としてご存じなんですね。今後のお仕事では、特にどんな方を支えていきたいとお考えですか?
 
楠見 年配の経営者さんをイメージしていますが、まだ50代であっても、事業承継は今から準備しておかないとうまくいきません。というのも、例えば中小企業の現場仕事をされている職人さんたちは、人に仕事を教えるのが苦手という方が少なくないからです。
 
石黒 わかる気がします。私の夫であるLUNA SEAの真矢くんも、昔の師匠とお弟子さんのような関係の中でプロとしての技術を学んだので、今の若い方に教える際は結構苦労するらしいです。