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岡脇 日本の年金はよく3階建てに例えられます。国民年金が1階、厚生年金が2階にあたり、これらは公的年金と呼ばれています。そしてもう一つ、公的年金に上乗せして企業や個人が任意で加入できるのが、3階部分にあたる私的年金です。この第3の年金にあたるのが確定拠出年金で、企業が掛金を積み立てる企業型確定拠出年金、個人が行うものは個人型確定拠出年金に区分されます。ちなみに、企業型DCは前者、iDeCoは後者の個人型にあたります。
狩野 企業型DCやiDeCoを導入すると、どのようなメリットがあるのでしょう。
岡脇 個人で加入するiDeCoは所得控除の対象となります。企業型DCの場合も掛け金には給与に当たらないため、所得税や住民税が課税されず、社会保険料の対象になりません。また通常の金融商品とは異なり、運用での収益が課税されない点、また受け取り時も一定の非課税枠が設けられています。どちらも税制面でのメリットは大きいです。さらに企業型DCでは、運用は従業員個人が行うものの、加入者等に対して投資教育を継続的に行うよう義務づけられています。ですので、苦手意識がある方でも安心して運用することができますし、事務手数料などは企業側が負担する場合がほとんどです。場合によっては、iDeCoと併用もできるため、掛け金の上乗せも可能なんですよ。